どうもです。
皆さんはビオパフォーマンスをご存じでしょうか?
SHISEIDOが誇る技術の粋を集結させたブランドです。

化粧水や乳液と言った流れで使うアイテムではなく、悩みそのものにアプローチするスペシャルケアアイテムですね。
そんなブランドから今年ある商品が発売されました。
SHISEIDO ビオパフォーマンス
マイクロクリック コンセントレート

これがなんなのかと言いますと。
18本の突起がマイクロニードルになっておりまして、角層っていう0.2㎜のところにちょうどぶっ刺さるようになってます。そこからナイアシンアミドや資生堂オリジナルの美容成分を直接ぶち込むというお品です。

乾燥や小じわ、毛穴など、気になる所にぶっ刺して、悩みを改善していくという代物になります。
まぁなかなかよさそうですね。では気になるお値段
36,300円・・・
ファ!( ゚Д゚)
誰が買うんだこんなん・・・
まぁその価値を見定めるのは消費者ですが、なかなかのおセレブ価格になっております。
技術は面白いですが、正直これは
売れませんね。
資生堂の売り上げ比率は分かりませんが、多分売れてないでしょ。
ちなみに2025年5月1日発売です。発売前は予約を取るのに頑張ると思いますが、発売後は梅雨の時期からの美白需要の高まりで美容液や日焼け止めの販売促進活動がスタートするのではないかと思います。
そう。素晴らしい商品ではあっても美容部員から
そもそも見向きされない存在なんですよ!
こういうのってね。
だって昔に山ほどあった2週間ケアの商品なんてほぼないでしょ。
というかそもそもマイクロニードルって・・・流行ったの結構前じゃね?なんか・・・資生堂ってそういうのに乗るの遅くね?出すの。
美容部員目線のこういう商品
私たち美容部員の仕事は「化粧品を売る事」です。営利企業ですからね。お客様の笑顔ではやってけません。モチベーションには必要ですけど。
そして売る過程で、お客様の要望や悩み、ライフスタイルに合わせて商品の提案を行うわけです。
そしてメーカーには大きく保湿・美白・エイジング・敏感肌用の4タイプに大別されるブランドが用意されていることが多く。悩みに合わせてライン使いや単品提案を行います。
はい。そこで皆さんは「シワが悩みです。」という事を美容部員に相談します。
そして美容部員はカウンセリングや、メーカーによっては機械を使う事でお客様の肌状態を判断して商品を提案してもらいます。
そこで
ドーン!
ビオパフォーマンス!
36,300円

ですよ?どう?ビック知りません?
思ってたんと違う感ありまくりますよね?
確かに店頭で知ってもらう活動は必要。
コレだけではなく、プランは2つ3つ用意するので、選択肢の一つでしかないかもしれない。
でもね?安くない上に、明らかに継続性の低い商材。一回使ったらもういいかな?みたいなね?
ディアゴスティーニみたいな?

最後まで買う人は1割だそうです。
基礎ケアもありきなので、これはあくまでプラスワンアイテムです。
ハッキリ言って紹介しいずらいwww
あらゆる選択肢を、潰されて潰されて潰されまくった末にたどり着く境地のような商材です。
もちろんこれ以外にもイタイ商材は控えております。同ブランドでね
華麗なるビオパフォーマンスの商品達

スキンフィラー
36,300円
平たく言うとヒアルロン酸をぶち込む美容液です。
それで36,300円。美容医療に行く勇気がない人にはいいかもですが、ディオールのヒアルショットみたいな分かりやすい魅力がない。

こういうのでいいんですよ。
次。

セカンドスキン N
35,200円
コレは疑似皮膚?的な物を形成して、目の下のシワ?を目立たなくさせる物です。商品説明はこんな感じ
画期的なテクノロジーが、今までカバーできなかった目袋(目の下のふくらみ)にアプローチ。エイジングや疲れた印象を与える目袋をフラットにカバーすることで、目もとのたるみ感が目立たなくなり、つけている間中若わかしい印象の目もとで過ごせます。
目の下のシワを目立たなくしてくれます。
もう一度言います。目立たなくしてくれます。
疑似皮膚で目立たなくしてくれます。改善ではありません。
目立たなくです。
使用例はこんな感じ。あえてどちらが使用前か使用後かは書かないです。

そして効くのは「目袋」です。涙袋?いえ、目袋です。
商品説明にもこんな一文があります。
〇目袋の小さい方にはカバー効果を感じていただけません。
〇涙袋、くまにはカバー効果を感じていただけません。
<補足>
涙袋⇒目のすぐ下のぷっくりとした膨らみ、眼輪筋の盛り上がり。
目袋⇒涙袋の下にできる、眼窩脂肪が突出したふくらみ。
ちなみに涙袋に涙は入ってないです。力コブになります。

それを35,200円でお届け!
誰が買うねん!!
過去の失敗
皆さんはIN&ONって知ってますか?
ON&INの間違いじゃね?っていう美容賢者もおいででしょうが

詳細は覚えておりませんが

確かフェイスラインのたるみを改善するために、美容液とマスクとドリンクでイン(サプリ)してオン(マスク+美容液)な商品だったと思います。
広~い化粧品フロアの中でも、なかなかの珍商品だったので記憶に残っております。
他にも腹の肉をほっそりさせるコロコロするやつととサプリの商品もあったような。
あれはね~・・・苦労したと聞いております。
なんでか?
欲しい人がいない
ですね。
もちろん求めてくる人は買います。でも求めてない人は、美容部員の紹介なしに知ることも、買う事もない。
でも商材はこれ以外にもいっぱいあるから紹介に繋がらない。
しかも商品ストックの場所も取るから邪魔。
・・・そういう事です。美容部員に人気が無いと、テーブルにすらのらないのです。
目を覚ませ資生堂
ビオパフォーマンスは主にデパートに売っていると思うのですが、デパートには以下のブランドが入ってます。

オイデルミンは復活させるべきでは無かったですね。中身はとにかくとして、オイデルミンである必要がそもそもないでしょって話です。
アルティミューンはもはや立派な屋台骨。
ホワイトルーセントは消えそうですね。ベネフィアンスに吸収されるのかな?知らんけど。
そのベネフィアンスは美白のラインを出しましたね。今年の夏はその美白美容液で忙しいと思います。
バイタルパーフェクションはこれぞSHISEIDOって感じ。
フューチャーソリューションLXはグローバルブランドSHISEIDOとしての最高峰に位置してます。クレ・ド・ポーボーテとは別なんですが、コレすらも美容部員からの紹介は少ないと聞きます。
さて・・・ビオパフォーマンス。
あっても悪くないけど。無くても何も影響ないです。だってこんなにブランドがあるんだもん!
本当に勝手に美容部員の声を代弁すると。
いらない子
これ以外ないです。
今の資生堂さん。あまり業績がお世辞にもいいとは言えません。

今は出したい商品を世に出すのではなく、求められる商品を世に出すか、販売方法の改革でもしないと・・・厳しいんじゃないでしょうか?
以上です。
あと、こちらの商品
絶対返品が多いはず
絶対はないかな?でもそこそこあるんじゃないですかね。
マイクロニードルは0.2㎜しか刺さらないそうですが、
世の中「刺さる」という事に対して敏感な人が多いのですな。おそらく肌に対して問題の無い処方なのですが。

過去にデパコスでもピーリングブームが起きた事がありました。と言ってもすべてではないですよ。一部メーカーが同時多発的にって感じです。
フルーツ酸ブームの流れで、メイク落としに配合、美容液タイプ、マスクタイプ、高濃度タイプ、集中ケアタイプ等などで、メーカーそれぞれの色を出して販売です。
私のいたメーカーでは高濃度タイプを販売してました。そして
めちゃくちゃ返品が相次ぎました。
肌トラブルによる返品ですね。本来はカウンセリング販売とい体なので、お客様は諸々のリスクを承知の上で購入しており、返品を必ず受付なければいけないというわけでは無いですが、会社の方から返品には柔軟に対応するようにとお達しがくるくらいだったんですね。
モチロン返品を回避するために、先にサンプルを試してから買ってくれとお願いするんですが、目標もあるわけですよ。なので本体購入者には必ずサンプルを渡して、本体を開封する前にサンプルを使って、異常が無かったら使ってね?って感じです。
なので開封、未開封に限らず返品が多いのです。
感覚的に100本美容液売ったら1本返品があるかな?
なのが5個に1個返品がある感覚。数えてませんでしたけどね。
その時はピリピリするのが肌に効いている証拠!的な時期だったような気がします。
今思うと不思議な時代ですね。
ただこういう商品を経て「今」があるので、挑戦はいい事ですね。でも売れないと思います。ベスコスには出てきそうですね。
以上です。