どうもです。
かねてから疑問に思っていたのですが
頑固な毛穴角栓を溶解

毛穴角栓を溶かし崩す

角栓分解で、毛穴丸洗い。

この表現ってアリ??って話です。
私は美容部員をそこそこの年数やっていたので、むしろこういう商品を売っていた立場ですが
正直微妙な商品ばかりでした。
角栓をピンセットで取るとか、毛穴ゴッソリパックで物理的にとるとかは分かります。

↑多分人生で誰しも一回はお世話になったであろうパック
角栓自体は、メーカーにより表現の差はアレど、毛穴から出る皮脂とタンパク質である角質が混ざって固まったモノって感じです。

なので、物理的に取る以外に、その主成分である皮脂を溶かす。またはタンパク質を溶かすことにより、角栓が溶解するというモノ。
でも溶けないのよ。
過去に動画にして実験してみた事がありますが、「角栓溶解」と銘打っている商品に対し、自分の角栓を取って漬け込んでみました。
結果は解けませんでした。
そもそも「穴」の中に詰まっている「物」を溶かしたところで、出てくるとは限らないと言いますか・・・
コップの中に水を入れて、凍らせると氷が出来ますよね?そして体温で溶かしたところで、氷の上をツルツルするだけと言いますか・・・
まぁ個人差があるのが化粧品ですし?美容医療でもないので、劇的な効果を望むべくもないと思います。
が
表現がね?いいのかな?って疑問になるわけですよ。
「角栓を溶解」
角栓を溶解ですよ?角栓を。コレってスゴイ事じゃないですか?溶けるのよ?
鼻の中にできた個体が液体で溶けて、一緒に取れる。マジか?
というか効果なんて私は感じませんが・・・
でも美容部員に効果が無いことを相談するとこう言うのです。
「継続することで効果がぁ~」とか
「その後に使う洗顔がぁ~」とか
「ファンデーションの方でぇ~」とか
という感じに、商品そのものの効果を疑う事は言いませんし言えないです。
でもね?この商品達が



角栓を溶かすって言ってんのよ!
いや!溶けると言っているだけで毛穴が消えるとは言ってないじゃない?
確かにそうですが・・・
これらの商品に期待することって
角栓が取れる⇒何か不思議な力で毛穴が小さくなる⇒継続するとそれが維持される
をイメージしてしまうと思います。
今年発売されたコスデコのAQ 毛穴美容液オイルなんてかなり詳しく解説しておりまして
こんな↓

こんな!↓

こんな写真まで貼って!↓

ここまで画像付きで解説しておいて、角栓が取れて毛穴が都合よく消えないなんて言いませんよね?朗会に毛穴が消えてツルツルを想定してます。「※イメージ」←こんな文言つけてますけど!
ホームページの気になるキーワードだけ引っ張り出すと
角栓を根もとまで溶かし崩す、毛穴ケアに特化したクレンジング美容液
毛穴角栓を溶かし崩し、黒ずみ・ザラつきのない美しい肌へ
毛穴の角栓を溶かし出し、なめらかな肌へ
黒ずみやざらつきがなく、美しくなめらかに輝く
肌負担を抑えながら、効果的に角栓を除去します。
塗布する前に手で温めると、より角栓が取れやすくなります。
ね?これは期待しますよね?でも角栓は取れないのよ。
中には効果を実感する人もいるでしょう。
量子コンピュータで、1,000億通り以上の成分の種類と配合量の組み合わせの中か選び抜かれても、万人には効果が無いのかもしれません。
ただ薬機法では、化粧品や医薬部外品などにおける
誇大・虚偽広告を規制しています。
そう。コレって誇大広告じゃね?って話です。
これについて色々調べてみましたが・・・まぁダメでは?無さそう?
一応各社で、角栓を溶かすことの要件をあげておりまして、それが
・角栓の元のタンパク質を抑制
・角栓の元の脂質を溶かす
毛穴の無い肌とは書いてない。明かに誤認しそうな画像は載せてるけど。イメージと言う文言と共に
くくりはクレンジングである事が多い。
角栓を除去=毛穴の汚れを取る・・・と言う感じか・・・この表現はある意味セーフなのかもしれない。角栓そのものは角栓!と言うよりも汚れという認識です。
コレをすることで、毛穴がスッキリ!はOKっぽいです。
毛穴が無くなる。毛穴レス。はNGっぽい?
角栓を溶かすことで毛穴が気にならなくなるというのはギリセーフかと思います。
あまり両手を挙げてOKというわけでもなく、ダークグレーじゃね?という意見が見られました。
ただ、何か雰囲気的に納得いかないんですよね。
仮に法律でOKならいいのか?
消費者に対して誠意と言うか・・・舐めてんのか?
って気がするので!
消費者相談センターに電話してみました。
「コレコレこういう商品があるんですが、アリですか?消費者としては確実に角栓が取れると思っちゃいますけど。実際は取れない声の方が多いですし。そもそも薬機法としての化粧品の効果を逸脱してませんか?」
みたいな事を聞いてみました。
が!
すこ~~~~~し長めの保留音の後
「薬機法に関わる部分なので厚生労働省さんの方が確実かもしれませんので~お電話番号お伝えしますね?」
って事で厚生労働省へ電話⇒疑問を投げかけました!
が!
なんか不信?な電話じゃね?みたいな雰囲気を感じ取られてしまいましたが、お住いの地域を聞かれて、「その地域でしたら担当の〇〇課(迷惑が掛かるカモなので伏せます)があるので、そちらにお電話してもらっていいですか?」との事。
ん?たらい回しの雰囲気を感じる・・・
メーカーに問い合わせてみようとも思いましたが、恐らく私の求める回答は得られないのでは?と思い。最後に回しました。
って事で〇〇課へ連絡し。今までの電話の経緯もお話ししたところ。
・・・・ん~何といいますか。ちょっと即答は難しいそうで、また改めて回答するそうです。
って事で続く・・・・・
今回ハッキリさせることが出来なくて申し訳ございません。
ただ、これについては被害者が多いと思いますので、少し時間かけても追及してみようかな?なんて思います。
美白美容液におけるシミの改善については、各社驚くほど文言に気を付けている結果。似たような表現になりがちで、「シミの根源にアプローチ」とか「メラニンの元を粉砕」みたいなちょっとカーブを投げてくることはあっても、過度な期待を持たせるようなものがないと思います。
でもなぜか角栓については随分とね?表現が誤認しかねない物じゃない?
以上です。