どうもです。
資生堂に知り合いがおりまして、たまに話を聴いたりします。「コレってどうなん?」っていう感じで、あんまりちゃんとした会話ではないのですが、いつだったかバイタルパーフェクションの事を聞いたときに「リバイタル グラナスの進化版みたいな感じ」「フューチャーソリューションLXよりスゴイ」って事を言ってた気がします。フューチャーソリューションよりスゴイって事は無いだろとかツッコミましたが、まぁそこそこスゴイスキンケアなんだという印象でしたが
そうでもないことが判明
オチを言っておくと、リバイタルどころかエリクシールと比べてもどうなのかな?って感じです。今回はバイタルパーフェクションの化粧水と乳液の事について掘ってみたいと思いますのでお付き合いください。
バイタルパーフェクションって??
資生堂のデパコスなどのグローバルブランド取り扱い専用のスキンケアです。アジアの女性向けに作られたらしく“エイジングケアと美白ケアを同時に行いたい”というニーズに対応して2014年8月に誕生しました。植物の葉・根・花などから得た自然の恵みと資生堂の先進スキンサイエンスを凝縮した商品です。
そしてこのブランドが気になった人がホームページみても何も判断できないくらい情報がありません。
ホワイトRV ソフナー
ホワイトRV ソフナーエンリッチド
150ml 7700円
ホワイトRV エマルジョン
ホワイトRV エマルジョンエンリッチド
100ml 9900円
<化粧水>
リッチなうるおいで肌を満たす美白化粧水です。
肌の柔らかさを高めて、透明感で満たします。
肌の生まれ変わりをサポートし、肌を整えて健やかに保ちます。
メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。
<乳液>
年齢と共に薄く硬くなりがちな肌を、長時間持続するうるおいでふっくらと満たし、肌のコンディションを最適な状態に保つエイジングケア美白乳液です。
ハリに溢れ、手ざわりまでなめらかな肌へと導きます。
メラニンの生成を抑え、シミ・そばかすを防ぎます。
とりあえずエイジングケア+美白をしてくれるのは何となくわかりますね。ではそれらはなんなのかというとこちら
・VPコンプレックス
(サイコエキス、オリーブ葉エキス、トウキエキス、紅茶エキス、グリセリン)
ちなみにコレが選び抜かれた植物成分です。
・4MSK
こちらは美白有効成分で、シミ特有の角層にためるメラニンの排出を促し、チロシナーゼ活性阻害をしてシミを改善してくれます。
この二つをもってしてVP8テクノロジーです。はい。
うるおいで満たし、乾燥による小じわを目立たなくし、シミソバカスを防ぎます。
以上です。
マジで以上です。
なにかエイジングに対して発見があって、それに対応する成分をいれているわけではないです。
アジア向けって事で、アジア人特有の皮膚生理に合わせて何か特別な事をしているってわけでもなさそうです。
ちなみに香りは
”ユリ・バラ・ジャスミンなど、美しく高貴な花々をベースにした穏やかな香りによるリラックス感が、さらなる美しさへと誘います。”
です。
エイジング+美白とのことですが、エイジングは肌の乾燥・シワ・シミ・くすみ・たるみ等々をケアするにあたり、高保湿・細胞賦活・真皮ケア・抗酸化・抗糖化・毛細血管・免疫・リンパ管・脂肪細胞・筋繊維とやれるは事いっぱいです。選び抜かれた植物成分がどんな効果があるのか分からないのでもう少し掘ってみます。
肝心の中身
化粧水と乳液は昔の資生堂のように中身はほぼ同じなので両方まとめていきます。
※最近の資生堂は機能を分けてます。それでも少しだけね。
4-メトキシサリチル酸カリウム塩 | 美白 |
酢酸DL-α-トコフェロール | 血行促進、抗酸化、肌荒れ改善 |
サイコエキスBS | 真皮賦活(ハリ)コラーゲン・エラスチンの分解抑制 |
紅茶エキス | 抗菌、抗酸化 |
トウキエキス(1) | チロシナーゼ活性阻害 |
オリーブ葉エキス | 真皮のカルボニル化抑制 黄くすみ |
ローヤルゼリーエキス | 保湿、抗酸化、皮脂抑制 |
ボタンエキス | 抗炎症※紫外線の刺激を抑制 |
アンズ果汁 | 保湿、収れん |
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム | 高保湿 |
ニンジンエキス※乳液のみ | 血管壁増強(高麗)むくみ、リンパ管増強(シベリア) |
タイムエキス(1)※乳液のみ | フィラグリン産生促進 チロシナーゼ活性阻害 |
グリチルリチン酸ジカリウム | 肌荒れ改善 |
決して成分的に少ないわけでは無いです。ちゃんと保湿もハリも美白もしてくれます。なんやかんやで抗酸化、肌荒れ改善効果もあります。真皮のくすみも効果がありそうですね。紫外線特有の紫外線ダメージのケアも出来ますので、7000円の化粧水、乳液の仕事は最低限やってくれてますので、使う事でうるおいやハリ、シミのケアまでできますので、デパコスらしい高機能をしっかりと備えてます。
先ほどまでは下げる発言が多いですが、客観的な中身を見てみるとそんな感じ。優秀は優秀です。さすがの資生堂。
ただそれでも違和感は拭えないんですよね。
違和感の正体
あくまで私の個人的な印象なので、あまり深く考えないで見てもらいたいのですが
この商品にはイマイチ思想的なものを感じにくいです。危ない意味でなく。
デパコスってお高いです。決して安くはありません。ただ、普通の消費者は「高い方がイイ」と思ってます。そんなことは無いと言いたい人もいると思いますが、実はデパコススキンケアに限って言えば高い方がイイです。分かりやすい位に明確になってます。
なのでしっかりランク分けしていて、
化粧水は3000円台⇒5000円台⇒7000円台⇒10000円台⇒20000円台という感じ。
ただ、そこに積み上げているのは
「ブランドを代表する成分」
はもちろんですが、それだけではなくて
「他にはないようなテクスチャ」
「フレグランスを圧倒するような緻密な香り」
「共感を生むブランドコンセプト」
などがあって、さらに美容部員のきめ細かいサービスがあってこそのお手入れです。
ただ、バイタルパーフェクションは値段の割にそこん所が希薄です。特に成分においては、既存の資生堂スキンケアと比べても特別になにか秀でているかというとそうでもない。VPコンプレックスという成分もありますが、それは既存のスキンケアにも配合されている美容成分の複合体であり、コレでなくてはいけないという成分ではないです。
肌がキレイになるためにはこういう成分が入っているとキレイになれるよね=コレ っていう分かりやすいほどに単純な成分で、15年くらい前ならそれでも許されると思いますが、令和5年のお手入れとしては古い印象。
バイタルパーフェクションは化粧水7000円台、乳液9000円台。ゴリゴリの高額スキンケア。
買いか?
普通の事を普通にしてくれます。
が、
「このスキンケアって何をしてくれますか?」
って聞かれたら‥‥まぁ保湿とハリと美白も出来るマルチケアスキンケアですよぉ~と普通の事しか言えない。
多分ですが、肌診断をした時にうるおいも低い。ハリも低い。メラニンも低い(?)。透明感も低い。じゃぁ基礎ケアでお手入れしたいってい人には何を紹介すればいい?
せや!バイタルパーフェクションや!
なんじゃないかなと。そんなカウンセリング販売を基本としたような成分設計なので、あまり尖ったお手入れではなく、基本的な事を普通にしてくれるスキンケアが好きな人にはぴったりかもですね。決して悪いスキンケアではないんですよ?
あと気になる人は気になると思いますのでこんなのも入ってます。
赤色227号 |
黄色4号 |
黄酸化鉄 |
ベンガラ |
着色料と魔法の粉ですね。
以上です。