どうもです。
どっかのメーカーが初の医薬部外品2種配合!とかドヤっているのを見て「かわいいなぁ~」とか思ったことがあります。初なのは確かですが、あくまで自分の土俵でって感じ事だった気がします。そしてかわいいなぁと思う理由がコイツの存在。
SHISEIDO バイタルパーフェクション
リンクルリフト ディープレチノホワイト5

名前に「5」がついているように
レチノール⇒シワ改善
4-メトキシサリチル酸カリウム塩⇒美白有効成分
トラネキサム酸⇒美白有効成分+肌荒れ改善
グリチルリチン酸ジカリウム⇒肌荒れ改善
酢酸DL-α-トコフェロール⇒抗酸化、血行促進
はい。アホですねwww多ければ強い!みたいな?医薬部外品が偉いと言いたいわけでは無いですが、これでは他メーカーの医薬部外品自慢が形無しです。
※医薬部外品は化粧品と医薬品の中間くらいの存在で、その効果を厚生労働省が認可しております。一定の効果と信用などの色がつくので、特徴の一つとして挙げられます。が、あえて化粧品カテゴリで同成分をぶち込むメーカーもおります。コストとかの問題ですね。
そんなクリームがリニューアルしました。コチラ

SHISEIDO バイタルパーフェクション
リンクルリフト ディープレチノブライト A+
20g 15,950円
2025年9月1日発売
地味に値上げしてますね。1,210円。もはや恒例行事となっております。
って事で今回はこちらを穿り回していきますのでお付き合いください。
バイタルパーフェクション リンクルリフト ディープレチノブライト A+って
名前の方なんですが
リンクル⇒シワ
リフト⇒たるみ
ディープレチノ⇒すっごいシワ
ブライト⇒美白
って感じですかね。商品名から「皆様に分かって欲しい!私はココにいる!」という自己顕示欲が溢れておりますね。
シワ改善、シミ予防、ハリ感プラス、毛穴周りまで。気になる肌にトータルで狙い撃つ。有効成分純粋レチノール配合。進化したレチノREDアドバンスフォーミュラ™が目指すのは、効果をより肌へ届けていくこと。たっぷりうるおってキメが整い、押し上げるようなハリ感を肌に。
って感じです。部分用って事で、目元口元の他シミとか気になる部分でもOKとの事。
前説の5つの有効成分に加えて、デパコス資生堂に配合されている成分の目白押しなので一個一個見ていきます。
〇紅花RED

レチノREDアドバンスフォーミュラっていうのがありましたが、レチノはレチノールですね。REDは紅花REDで、血管の状況はシミ、しわ、たるみなど多くの肌状態との関連するってのが発見されているとのことで、毛細血管構造を安定させることによりお悩みを改善してくれます。血流の改善を促すことできるんですね。前作にも配合しておりましたが、利き方が前作は確か炎症抑制とかだった気がするので進化した紅花を配合と捉えてよろしいかと。とういうかレチノールと混ぜただけですね。
〇Sリフトテクノロジー

スカルプティング効果の期待できる技術だそうで、言葉だけ捉えるとスッキリした感じにしてくれるって事かな?リフトアップ的な感じかと。口元とか目元の印象を改善してくれそう
〇レニュラREDテクノロジー
血管壁強化、血流改善、ターンオーバー改善などの効果をお持ちです。デパコスSHISEIDOお馴染みの成分です。血管のケアをすることで、肌に栄養をお届けし、老廃物を除去。さらに血管そのものが肌の構造体として支えてハリを与えてくれます。
ちなみにレチノREDアドバンスフォーミュラのREDは紅花のRED。レニュラREDテクノロジーのREDはオタネニンジンのREDです。両方とも毛細血管がらみの効果になります。
あとついでにレチノールの方も、乳頭層をケアできることが分かりました。

年齢を重ねると表皮は固く、真皮は柔らかいというギャップが生まれるのですが、加えて表情により年齢特有の悩みは深刻化しやすくなります。なのでレチノールは表皮を柔らかく、真皮をコラーゲンで密度を高め、さらに肌ストレスで分解される表皮上層のコラーゲンを密にする事で複合的なシワ改善が出来ます。
あとはトラネキサム酸と4MSKですか。
抗炎症の効果でシミが増えないようにして、さらにメラニンの生成抑制と出来たメラニンの排出効果を持ちます。シミがあるけど濃くなったり、広がったと感じる人にはいいと思います。
あと・・・コレは一応挙げておきます。
肌の天然保湿因子を角層になが~~~~く、多~~~~~くとどめる技術も入ってますので、地味にとても保湿してくれます。
他メーカーならメインにするんじゃないか?って効果をシレっといれてますので、とにかく
めちゃくちゃ保湿してくれます。
安心してください。
後は全成分もチェックしてみましょうか
肝心な中身
本当に多いので美容成分だけで勘弁してください。
レチノール | シワ改善 |
4-メトキシサリチル酸カリウム塩 | 美白有効成分 |
トラネキサム酸 | 美白有効成分 |
グリチルリチン酸ジカリウム | 肌荒れ改善 |
酢酸DL-α-トコフェロール | 抗酸化、血行促進 |
<全成分> | |
トリメチルグリシン | 角層重層化抑制 |
塩化マグネシウム | ヒアルロン酸、抗酸化※細胞保護(UVダメージ軽減) |
カフェイン水和物 | 抗酸化、抗炎症 |
L-オキシプロリン | コラーゲン産生、線維芽細胞増殖 |
DL-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 | 保湿※角層にしっかり届く |
ベニバナエキス(1) | 血管再生(Tie2)(毛細血管構造安定) |
アシタバエキス | 保湿、血流改善 |
セイヨウサンザシエキス | Ⅳ型、Ⅶ型コラーゲン分子間結合分解酵素阻害(基底膜構造安定) |
オドリコソウエキス | NMF産生促進 |
ニンジンエキス | 血管内皮細胞形成促進・Tie2活性※高麗人参 オキシトシン産生 |
DL-アラニン | 基底膜分解抑制 |
紅茶エキス | 角層タンパク質変性抑制 |
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム | 保湿 |
タイソウエキス | 抗炎症、ターンオーバー促進※プロテアーゼ |
ゲットウ葉エキス | コラーゲン・線維芽細胞産生促進、コラーゲン分解抑制 |
サイコエキスBS | 線維芽細胞増殖、肌荒れ改善 |
黄酸化鉄 | 魔法の粉 |
色々紹介した以外にも基底膜のケアもありますね。
資生堂の高級ラインになると、中味が似たり寄ったりになりがちですが、その理由が表皮+基底膜+真皮それぞれにアプローチする成分がほぼ同じか近い効果を持つものが多いんですね。
例によって表皮の保湿効果やターンオーバー改善。
基底膜の修復による表皮幹細胞の活性。
真皮の線維芽細胞賦活によるコラーゲン+エラスチン+ヒアルロン酸の産生促進。
っていう3点セットがついております。
つまり5種の医薬部外品+レチノREDアドバンスフォーミュ+レニュラREDテクノロジーという一番の特徴を落ちつつ、それ以外の方でもすき間を埋めるように肌作りをサポートしてくれます。
資生堂の製品開発の人って
絶対隙間恐怖症ですね。
買いか?
色んな効果があるなぁとか。血管のケアが出来るなんてスゴイなぁ・・・なんて感じる部分もありますが
今のSHISEIDOに追いついただけ
ですね。
前作が2020年作なので、その間にデパコスSHISEIDOも進化しまして、この商品だけちょっと置き去りだったんですよね。なので色々新しくなった成分を入れて追いつかせただけって感じです。もちろんコノ商品だけにってのもありますが、それはまぁ・・・・今後の評価に期待です。
でもレチノールの利き目自体も進化しました。
今までの真皮のコラーゲンを増やそう!とか10年前の植物成分でもいいからぶち込め!って言うのがなくなり、より最新の成分で固めに来ました。
しかもシワ改善だからと目元口元とかだけではなく、シミなどの色素関係もカバーしているのは非常にありがたいですね。
毛穴関連もターンオーバー改善などを経て改善という具合に
シミ・シワ・たるみ・毛穴・クマなどなど
どっかに何かしら効いてくれる
ので、一本で色々やって欲しい贅沢者は買ってみて下さい。
以上です。
あと掘るまでは、発売時期も近いエリクシールのレチノパワー リンクルクリーム baの上位互換くらいに思っていたのですが、中味は全然ちがいますね。
エリクシールは免疫ケアによるコラーゲンの産生をベースに、乳頭層付近のケアに注力している感じ。
バイタルパーフェクションはデパコスSHISEIDOの現在のDNA(設計思想としての)を導入して、毛細血管構造へのアプローチによる肌の再建という感じ。
バイタルパーフェクションの方が高いからってのもありますが、中味は本当に充実してます。
が、シミについてはHAKU以下だなってのが正直な印象で「ついでにシミのケアが出来る」程度です。
悩みに対してオールインワンを求めるならバイタルパーフェクションですが、シワについてはエリクシールを軽んじるほどの差は無いように思いますので、お財布と相談してみてください。
その内にでも比較動画でも作ろうと思います。
以上です。