いつもお世話になります。バルサンです。
今から10数年前に衝撃が走りました。
FUJIフィルムからスキンケアがでる!!
( ゚Д゚)ハァ?????????????
え?え?あのカメラ屋さん??
なんで?
みたいな反応で溢れておりましたが、結構本気な作りで
その時の製造のコンセプトで
フィルムの酸化防止技術をスキンケアに応用
みたいなんだったと記憶してます。
しかしデパートのブランドとは違うので比較もされることなく
全く気にすることなく今まで過ごしておりました。
イオンでも最近はよく見かけますかね??
薬局でも見かけるような
なので今回は「シミ」についての事です。
シミの考え方
消費者はスゴイ混乱しますよね。
美容部員やってても新しい知見が出るたびに混乱します。
よく分からないことを説明しなきゃいけませんからね、大変です美容部員も
そんでシミと言えばメラノサイト(分からない人はググってみて)から出るメラミンが原因
メラニンはもともと肌色を作る細胞だからどこにでもあるけど
シミの部分のメラノサイトだけがメラニンを出し続けてしますから黒っぽく点になってしまう。
だから
メラニンを作らせない。
メラニンを薄くする。
メラニンを出す。
ってのが必要になるわけですよね。
それを叶えるのがビタミンCが有名
メラニンを薄くする効果が認められて長年愛されてきましたが
それでもシミが消えないのはなんで??ってなりました。
じゃぁ~~~~~~~~~~~ビタミンCは不安定だから
肌の中でもビタミCを出し続けるようにしよう
ってのでビタミンC誘導体が出てきました。アスコルビン酸グルコシドみたいな名前のとかよく見ますね。
これで安心!!だってビタミンが肌の中で聞くんだもん
おまけに肌荒れとか?ターンオーバーとか?色々してくれるし?
コレで安心だね!!
ん?でもそれでもシミって消え無くね??
ってなりました。
え~~~~~っと
肌の表面だけやってもダメなんだね?そういう事?
じゃ今度はメラノサイトの働きを抑制しちゃえばいいんじゃね?
ってなったのでアルブチンが出てきました。
これはコケモモのエキスです。
もう元栓から締めたようなもんだし?あとはターンオーバーと一緒にメラニンも排出されるから・・・・
そう!1か月か・・・・ん~まぁそれでも半年も使えばシミが消えるはずでしょ??
はい!消えない!!なんで!?
とりあえずアルブチンとビタミン誘導体を一緒に配合して表面から内部のシミケアができるとか言ってごまかそう・・・・・・・
ここまでが20年前くらい(だいたい2000年の時)
その後にヒドロキシフェニル・カモミラETとかが出てきましたが、効果を出すところは大差ないです。より効果的という成分
まぁやっぱり消えないからメラニンだけじゃなくて何か他に原因あるんじゃね?
あれ?なんかシミの周りに炎症が起きているよう気がする・・・・・・
そこから情報伝達物質がメラノサイトを刺激してない??
よし!その炎症を抑え込もう!!
ってのでトラネキサム酸
とかが出てきました。2000年前半くらいかな?
やっとここまできた!もうアルブチンの比じゃないよ!?だって炎症止めちゃうんだから!
刺激が行かなくなるってことはメラニンが増える理由はもうないよね?
まぁ遺伝とか?ホルモンバランスとかはどうにも出来ないけど・・・・
まぁコレでやっと安心です!
とはならない。
やっぱりシミが消えないよねぇ
消えるとか言っちゃいけないけど(薬事法、景品表示法)
さて!あとは何かあるんでしょうか?
ムムム???
肌の一番表面の角層(角質層)がシミのところだけ厚くなってない?
そこだけ(シミのあるところ)細胞が剥がれずにたまってんじゃん!!
※ビタミンEとかのターンオーバーをよくすることができるのでもダメ、シミ部位特有
せや、このたまった角層を早く輩出させてやればOK!!
よし!次はここだ!!
ってことでメトキシサチル酸カリウム塩
なんか名前が長たらしいですが、2010年くらいの時点でここら辺
メーカーによってマロニエエキスとかオウゴンエキスとか色々工夫して、角層の溜まったメラニンの排出にいそしんでます。
アルブチンの効果に似ている気がします。加えて角層のメラニン排出をスムーズにしてくれるから
コレで完璧!!あとは個人で頑張れ!!けど
はい、まだシミ消えないよね?
あとはカオスです。
とりあえず認識の差や製品スピードの差はあれど、各社ここまでは足並みがそろっている印象
まとめると、シミがあるところは~
・メラニンが多い
・炎症が起きてる
・角層にメラニンがたまってる
って感じです。
カオスといったのが、各社のアプローチがバラバラです。
・皮脂が酸化した影響が一番ヤバイ
・真皮(表皮の下)からの信号がヤバイ
・基底膜(表皮と真皮の間にある)の異常ヤバイ
・血管から運ばれるナニかがヤバイ
・副交感神経のバランスがヤバイ
・年齢と共に変化するアレがヤバイ
などなど
それに対応する成分が
どっかの土地の厳しい環境で育った貴重なミネラルとビタミンを豊富に取り込んだ自然の恵みと最先端の技術により世界初のドラマティックな体験を約束する希少な成分
がだいたい入ってます。
シミとその対応成分の流れとしてはこんな感じでしょうか。
各社のHPを見てみるとゴッツリ説明しているのと、成分名だけ書いてあって下の方に
※メラニンの抑制
とだけ書いてたりします。やる気あるのか・・・
ただ分かりやすいのが
シミに自信のあるメーカーはシミの事に関して2~3個の成分を入れているか、こういう皮膚状態だからこういう成分入れてますって書いてます。
でも自信がないか、有効成分がじつは大したことないところは分かりやすいです。
・透明感と明るさだけ強調してる
・発酵成分を前面に出してくる
・トータルでのお手入れができるとか言う
・角層の事だけいう
というシミに関係ありそうでないようなあるような事で、誤魔化そう(?)としてくる
今このブランドがどこの時点の成分でドヤ顔しているのかがわかるかと・・・・
例えばFUJIフィルムのシミケアは
はい、アルブチンです。
ドヤ顔でアルブチンです。
でもFUJIフィルムはそもそも酸化技術も入っているので、評価はそこじゃないかもしれません。
ただ、自社で開発する力はないのでアルブチンをどっかから仕入れているのでしょう。
ついでにケシミン クリームEX
はい、アルブチンです。
けど価格が1000円台なのでドヤ顔してもいいと思います。
FUJIフィルムさんも他の成分が入っていることを書いとかないと差別化できないというイイお手本です。
けど配合濃度の関係もありますから単純ではないです。
ちょっと長くなりましたが
アルブチンとかビタミンC誘導体が古いから効果がないというわけでもないのです。
それでシミが消える人もいるし、消えない人もいる。
じゃぁなんで消えない人がいるの?
っていうのを各メーカーが独自で
または共同で研究していった結果が美白の化粧品として世に発売されてます。
シミの研究は2021年が最終報告ではなく
各メーカーが今も研究を重ねてますので、今後のドラマチックな製品説明を待ちましょう。
以上です。