最高の浮気相手【ディオール　カプチュール トータル ル セラム】の最先端の美容を掘ってみる

どうもバルサンです。
いつも美容液とかを調べる時に色々調べるんですが
・メーカーのHP
・メーカーの研究レポート
・プレス向け資料
・口コミ
・雑誌とかの情報
から入手します。
そんな中で調べるにあたり、明確に情報に差があるなぁって感じる部分があるんですね。それは

外資ブランドと国内ブランドの情報の差

これは昔からなので今更何ですが
国内が美容液を発売するにあたり
　　　【国内ブランド】
①需要（悩み）「30代からシワが悩みになる」とか
②原因の究明「30代の肌はこんな酵素が減少していることが分かった」とか
③対応成分の捜索「なぜか都合のいい成分がみつかる」とか
④製品化「○○○○セラムに導入することに成功しました。」とか
な具合です。
なので②と③があるので納得するんです。原因と対策ですね。
なので情報が豊富です。めちゃくちゃ調べると論文まで出てくる始末www

では外資だとどうなるか？あくまで主観ですが

　　　　【外資ブランド】
①スゴイ成分がある「どっかの島にある高いやまにしか咲かない花」とか
②その花の可能性「ただでさえスゴイのに発酵したら今までにないハリが出た」とか
③製品化でるテクノロジー「長年研究してますからスゴイ」とか
④製品化「○○○○セラムに導入することでさらに美しくなれる」とか
な具合です。
どう違うかというと
国内は悩みからアプローチして研究しているのに対して
外資は成分ありきの効果をアプローチしているんです。

なので、調べるにあたりコノ成分は何故こういう効果があって、こういう肌になれるか。がスッ飛んでしまうんです。つまり『幹細胞に活力を与えて今までにないハリが出る』っていうフワッとした説明しかないんですね。

例えば仮面ライダーのベルトが欲しい動機に
仮面ライダーのベルトがあると、カッコいいし、モテるし、お手伝いもスゴイ頑張れる！って言うのに対し
仮面ライダーのベルトがとにかく欲しい！だってそこにあるから！
っていうくらい納得いかない感じです。

今回取り上げる　ディオール　カプチュール　トータル　ルセラム　は果たしてそんな製品なのか？結構掘ってみたのでお付き合いください。

ディオール　カプチュール トータル ル セラムって

ディオール　カプチュール トータル ル セラム
30ml　15950円　
50ml　22250円
2023年1月1日発売

って感じです。
朝晩の化粧水の後に使う美容液なので、いわゆる標準の潤いとハリを与える美容液です。

最新の幹細胞技術が盛り込まれた美容液で、化粧水やクリーム、アイクリームと色々用意されてます。生産終了になりましたがカプチュール　トータル　セル ENGYスーパーセラムの後継品になるのかな？2020年の1月に発売されてましたので3年でリニューアルとなったのか。

一応幹細胞の研究に心血を注いでいるようですが、この度「表皮幹細胞の接着システム」を解明したそうです。

表皮幹細胞は表皮の一番下のところにある細胞ですね。基底層っていうところにある細胞で、ここから表皮の細胞やら組織が生まれてきますから、まぁ大事なところですね。
基底膜は表皮と真皮を繋ぐコンマ数ミリ以下の部分で、表皮と真皮の接着の役割をしたり、情報のやり取り、栄養や老廃物のやり取りをしてくれる部分でこちらも大事なところ。

ただし、ここの何をどう解明したかは分かりませんが一応コラーゲンとかインテグリンやらのタンパク質を整えるらしい。

ですがそれをしてくれたり、潤いを与えたり、こんなんあるとイイよねって成分が色々配合されてます。商品説明にも少し出ていましたが

〇ダブル ベクター テクノロジー
〇リポ ファーメンティッド ロンゴザ
〇アイリスのエキス
〇H.A. ポリフィラー テクノロジー

それぞれが肝になるようです。
そこら辺ももう少し見てみます。

色んな成分

〇ダブル ベクター テクノロジー
リポソーム技術を使って、成分を早く深く届けるってやつです。リポソームは今更珍しくもないと思いますが、コスメデコルテのリポソーム　アドバンスト系でおなじみですね。水添レシチンです。保湿機能とバリア機能を高めてくれるので、環境に強い肌つくりが出来る系です。

〇リポ ファーメンティッド ロンゴザ
実は2022年の1月にカプチュール トータル インテンシブ エッセンス ローションってのにも採用されている処方ですが、それをセラム用に強化してます。
ロンゴザっていうのを発酵させてできたエキスで、こちらが表皮幹細胞の強化に貢献してくれるわけですな。

〇アイリスのエキス
イリス根エキスとして入ってます。紫外線のダメージを軽減してくれるので、肌のカルボニル化を抑制してくれます。カルボニル化は簡単に言うと「真皮の糖化」ってやつを防いで「黄くすみ」を抑制してくれます。ついでに基底膜の強化もしてくれるので、ロンゴザとの相性は大変良い成分ですね。それらをリポソームという船に乗せて肌の奥まで早く深く長く効いてくれます。エイジング色の強い成分で、ポーラもそこに注力してます。

〇H.A. ポリフィラー テクノロジー
2種のヒアルロン酸と4種のポリグリセロールを組み合わせた複合体で、こちらのおかげで肌に必要以上に潤いをブッコんでふっくらした潤いを感じる事が出来るようになります。実際潤うか同課は別として、「うるおいを感じる」ように工夫されているテクノロジーです。

ここまででお分かりかと思いますが
意外とちゃんとしてます！！
だたのポエムを語るしょうも無い美容液かと思いきや普通に潤いを提供してくれる良作な美容液ですね。
乾燥、くすみ、キメの荒れ、ハリの無さなどを感じる人にはちょうどよさそう。

その他はどんなん？

とりあえず他の成分はこんな感じ。ついでに旧作も比較で貼っておきます。

ザっと見た感じは7割は同じ成分ですね。
無くなった成分を代替するように新成分が入ってます。特に保湿効果とくすみを改善する効果が、実際の効果と見た目の効果両方で強化されてます。これはどの高級スキンケアメーカーでもやっている事なので特別批判される事ではありませんが
メイク効果で肌を明るくするお粉が入ってます(*‘ω‘ *)
「前作よりもスゴイ明るく感じるぅ」～っていう人がいたたら、それは正解です。

そういった面も含めて敏感肌とかに向けてはどうかというと、あまりお勧めは出来ないかな？って感じします。もちろん低リスクな物なので、気にするほどの物でもないです。

買いか？

冒頭でグチったように、ディオールさんはポエムが優先で実利が甘いスキンケアが多いです。最近発売されたラ・クレームNなんてその最たるものだと思います。（ファンの方すいませんm(__)m）

こちらのセラムを美容家さん達は
「ハリの最先端技術がぁ～」とか
「360度スキのない美容液～」とか
耳のいい文句が並んでますが、潤いを与えてハリを生み出すアプローチは普通です。
抗酸化、抗糖化もしますからエイジングケアとしてみても普通です。
ただコラーゲンや線維芽細胞っていう真皮のケアは特別高いレベルではないです。
それでも美容液としての仕事はちゃんとしてますので、価格もデパコスとしては普通の価格よりやや高いですがそれでもダメな美容液かと言われるとそうでもないです。
なんか煮え切らない感じで申し訳ないwww
有名研究所で研究しているので、高いレベルでの製品作りがされている模様。

悪口言われるほど悪くはないけど特別褒めるほど優れてはいない美容液
って感じです。

肌が乾燥している人がつければ肌は乾燥しなくなるでしょう。
くすみが気になる人はくすみが解消されます。しかも一発で。首までつける美容液ですしね。
がっつりでは無いにしてもエイジングしたいなぁってのにもいいです。紫外線ダメージにも対応してますし、小ジワレベルなら長く使う事で解消できそうです。
最低限1万円台の美容液としての仕事を普通にしてますので、外資だからとひとくくりに大した美容液ではないと糾弾される美容液とは一味違いますね。私は買うならコスメデコルテやエスティローダーですが、それに飽きたり香りを重視してお手入れしたいときには丁度いい美容液でないでしょうか。

本命ではない浮気相手・・・・

そんな美容液です。以上です。