どうもです。
美容部員の時もコメント欄でもいただく質問でよくあるのですが
「スキンケアってライン使いした方がいいんですか?」
ってやつです。
デパコス、ドラコスに限らず日本で発売されるスキンケアは基本的に
洗顔⇒化粧水(乳液)⇒美容液⇒乳液(化粧水)⇒クリーム⇒アイクリーム
みたいな流れがあります。
理由は様々なのですが、肌に水分うるおいを与えて油分で蓋をする。厳密には違うのですが、根っこの部分で言えばそんなかんじ。
だから各メーカーはその基本に合わせて構成されていて、その基本とは別に導入美容液やマッサージクリーム、アイセラム、仕上げ化粧水とかを配置してニーズにお応えしてます。
そして質問の「スキンケアってライン使い~」の事ですが、コレの質問される時って化粧水の購入が決まりました。では乳液はどうする?のシーンに多いです。なぜかと言うと、乳液の使用量が少ない人が多いので化粧水と比べて減りが遅いため、まだ余っているんですね。それか他にも使いたい乳液があるとかね。
だから購入をするにしても、気持ちよく使うためにもライン使いはした方がいいのは分かっている。けどイマイチ判断出来ない事が出てくるわけです。判断できかねる部分ってのは
・肌にとって毒じゃね?
⇒持っているのが別のブランドなので混ぜるな危険って発想かと
・相乗効果ってのがある
⇒安いものじゃないからね。出来たら100%の効果を期待したいものです。
ですかね。他にもありそうですが、パッとこんな感じで思い浮かびました。
そして肌にとって毒ってのは、洗剤によくある塩素系と酸性で混ぜると有毒ガスが発生するのを危惧したんですよね。高齢の方に多い質問でした。昔はそれで死亡事故も多かったので。でも大丈夫です。スキンケアは混ぜても何しても有毒ガスは発生しません。
何しても結構安全に使えるのが化粧品の良いところです。
って事で相乗効果が一番のキーワードになるかなと思いますので、本日はそこについて少しお話します。
ちなみにしっとりの化粧水としっとりの乳液を使うと、しっとりの化粧水単体で使うよりももっとしっとりする=相乗効果がある!という話ではないです。スキンケアに含まれる美容効果に「相乗効果が期待できるか?」についてになります。
相乗効果はNGワード
あまり美容部員でも知らない人が多いですが、「相乗効果」はNGワードです。
美白化粧水Aと同シリーズの美白乳液Bを合わせて使うと
シミがより改善します。
つまり互いに使う事で商品単品が持っている効果以上に成果を出すという事です。
事実としてそういう効果があるとしても、化粧品はお上(厚生労働省)にカッチカチに固められております。
消費者が誤認しかねない表現はご法度
冷静に考えていただくと分かると思いますが、相乗効果があるという事は副作用も相乗効果あるという事です。
ですが使っているのは化粧品。または医薬部外品。素人が変な使い方をしても大体は安全に使えるくらい安定している商品なので、相互作用(AとBを組み合わせて違う効果が発揮される※2液式とか)はあっても相乗効果はそこまで望むべくでもない物だと分かります。
「相性がいい」はあっても効果が倍になるって事はないので、そこん所はよろしくです。
美容部員さんも見ていたら、化粧水と乳液を使うと保湿効果があるはいいですが、化粧水と乳液を使うと効果が高くなるはダメですからね。
あとこの記事を書いている時に見つけましたが
![](https://www.biteki.com/wp-content/uploads/2020/03/2020_02_15_0195.jpg)
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_1024,h_367/https://bibudan.com/wp-content/uploads/2024/12/スクリーンショット-1476-1024x367.png)
美的さんのこの記事。利き目を3倍にする
これは多分ですが、化粧品の使い方なのでセーフですが、メーカーの美容部員が自社のスキンケアにおいて言ったら完全アウトかな・・・・と思います。ジャッジは出来ませんが
相乗効果
私たち美容部員は化粧品を売って給料もらってます。
そしてスキンケアは高額なので売りたいです。
定期的に使うのでリピートも多いですしね。なので無くなったタイミングで買いに来てほしい。
だから・・・・
ライン使いで縛りたい。
化粧水が無くなったら不安になって欲しい。
他のメーカーなんて買わないで欲しい。
って気持ちがありますし、美容部員もそのように教育されるので洗脳されます。
ただ、皆さんが期待するスキンケアにおける相乗効果というと1+1=2ではなく1×1=3や4になることを期待しているのかなと・・・そうでなくても1.2倍とかそれくらいはあるだろうと期待するのだと思います。
素人で!あくまで元美容部員!として無責任に言わせていただくと
相乗効果はないです。
相性のいい組み合わせは存在しても、その効果を何倍も高める事はないです。
なんでか?それは私たちが使っているのはあくまで
化粧品だからです。
安全に使える=作用が緩和なんですね。
ちょいとこちらをご覧いただきたいのですが
こちらは資生堂エリクシールの化粧水と乳液です。
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_886,h_880/https://bibudan.com/wp-content/uploads/2024/12/スクリーンショット-1473.png)
色の付いている部分は同じ成分です。
ほぼ同じ中身だと分かります。化粧水にエリスリトールという保湿成分があるかなくらい。
成分の特徴上、水っぽい物と油っぽい物以上の差はありません。
美肌成分も同じなので、成分に成分を重ねる事という今回で言うところの相乗効果があるように見えますが、例えば美白有効成分であるトラネキサム酸は〇%の濃度で△△△の効果がある。という内容で特許を取得しており、それ以上の濃度は効果がない!とすらしてます。
ただ化粧水と乳液を重ねると濃度は変るのか?というと変わらないですよね。トラネキサム酸が肌に乗っている量が増えるだけです。
そして仮にですが、乳液には何かのリポソームみたいな基剤が入っていて、日中も美容成分を放出するから効果は高まる!とすると。それはあくまで乳液の効果であって化粧水と使う事で相乗効果があるとい話とは関係ないです。
ついでにコスメデコルテのスキンケア
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_632,h_911/https://bibudan.com/wp-content/uploads/2024/12/スクリーンショット-1474.png)
こちらも被る部分は多いですが、青いのが乳液と化粧水で異なる効果を与えることが出来ます。それぞれハリの成分と抗酸化効果の違いがあります。
美容部員的な言い回しをすると
肌のハリを低下させる酸化を抑制して、さらにコラーゲンを増やすことで守るケアと攻めるケアをするためにも化粧水と乳液は是非同時に使ってください!
ってやつです。
こういう組み合わせは異なる成分の組み合わせなのである程度意義のあるお手入れと言えます。
ここでいうところの意義のあるお手入れっているのは、美白で例えると分かりやすいかと思います。
メラニンの還元作用のあるビタミンC誘導体
抗炎症効果でメラニンを作らせないトラネキサム酸
銅イオンを奪う事でチロシナーゼ活性阻害するコウジ酸
酵素を抑制することでチロシナーゼ活性阻害をするアルブチン
これらは美白有効成分ですがそれぞれが違う効果を持っているので、極端ですが化粧水にビタミンC誘導体+美容液にトラネキサム酸+乳液にコウジ酸な使い方をすると隙無くお手入れできます。アルビオンの基礎ケアはこの傾向にあります。
ただ、化粧水乳液も美容液もクリームもトラネキサム酸配合の物を使っていると、あくまで抗炎症作用を持つだけなので一つの原因しかアプローチできません。かりに化粧水と乳液を重ねる事で、一つの成分がより「多くなる」ので有効。という考えがあるかもしれませんが、だったら化粧水を重ねるのと変わらないのかなと。
お気持ちが大事
はい。お気持ちの面ですね。お気持ち。
スキンケアやメイクは心身を豊かにするものなので、ただ単純に「こういう効果があるので肌荒れが改善します。」以上に心を豊かにするものだと思います。
肌荒れが改善されれば気分いいでしょうし
香りで癒されるってのもあります
高いスキンケアで高まる気分もあるでしょう
未来の自分への投資…とかね
そこで、目の前に、メーカーもアイテムもバラバラのスキンケアを広げてみると多分こういう思いも出てくると思います。
「これって本当にいいのか?」とか、
単純に「気持ちよくないねぇ~バラバラだし」
っていうやつ。これらはあまり心身によくない。
悩んだり、迷ったりするのは心によくない事なので、気にしない人はいいです。
私事で申し訳ないのですが、私は「物」を持つことを嫌います。ミニマリストというわけではなく、不要なものを手元に置いておきたくないタイプです。
例えば化粧水も同じ効果がある別ブランドは置いておきたくないですし、仮にあったらさっさと使い切りたい。勿体ないけど捨てたりもします。
服もパンツは何枚、靴下は何組、上着は何枚っていうのをうっすら決めてます。やむなく増えた場合は目に入らないところに仕舞います。だから私の動画の時の服装は似たものが多いんですよね。パジャマはスエットやTシャツで代用できるから持ってません。靴も2足だけしかないです。
そう。不要と感じたり、持つこと自体で違和感を感じるものは心身に負担がかかるんです。
なので、効果以上に大切にしなければそもそも続けられない場合もあるんですよね。
メーカーはバラバラでもいいのか?
そこはね。メーカーはそろえた方がいいと思います。
実は今までの話はどっちかと言うと美肌に関わるような植物エキスとかの話に重きを置きました。
例えば資生堂ではこんな説明があるのですが
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_601,h_434/https://bibudan.com/wp-content/uploads/2024/12/211105_henshu_kenyu_01.png)
これは化粧水と乳液の役割の違いを説明してます。そして化粧水には乳化剤A成分+乳液には乳化剤B成分が入っていて初めて理想的な肌にしますよっていうモノ。植物系のエキスとは違う乳化剤の部分です。そして中身を比較すると分かりますが、高いのも安いのも実は、キモとなる部分は結構同じ成分です。
エリクシールとクレ・ド・ポーボーテの化粧水↓↓↓
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_882,h_896/https://bibudan.com/wp-content/uploads/2024/12/スクリーンショット-1475.png)
当たり前ですが資生堂、コーセー、シャネル等などは肌理論も研究方法も理想とする肌像も工場も違うので、中身の構成は違います。なので同ブランドで揃えるってのは元となる肌理論が揃っている同ブランドの方がいいかなって思います。
私はYouTubeの動画内で「このスキンケアなら理想の肌を叶えることが出来ますね。」みたいな趣旨の発現をします。実はその発言ってのは「悩み(例えばニキビ)を解決して理想の肌(ニキビの無い肌)を叶えられますね。」ではなく「このスキンケアの目指している理想の肌になるための成分がちゃんと入ってますね。」って意味です。だから商品説明を必ず読むんです。あったら発売背景もね。
似ている表現かもしれませんが、メーカーAの肌荒れ化粧水とメーカーBのハリの乳液を使った場合。両方の効果を得られますが、メーカーの肌理論が違うためさっきのコノ肌環境↓↓↓
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_601,h_434/https://bibudan.com/wp-content/uploads/2024/12/211105_henshu_kenyu_01.png)
にはすることは出来ません。
つまりメーカーの目指す根本的な理想の肌ですね。コレはメーカーのホームページに紹介していたり、美容部員さんに聞くと教えてもらえます。
よくメーカーごとにいう事が違うって現象にあうと思いますが、それは美容部員さんが叩き込まれる肌理論がそもそも違うからです。私も他のメーカーの美容部員さんと「肌」についての話をすると、全然会話が噛み合いませんwwwその噛み合わなさは基礎化粧品にもある種、通じるものがありますので、できればメーカーはそろえた方がいいです。
結局どうなのか?
相乗効果が・・・ない!とは断言したいですが、研究者でもなんでもないので説得力は持たせられません。
が、塗り残しがあるところを補完するくらいの効果があるかなと。そういう面で言えば0.9を1にしたり、1を1.1くらいにするくらいの期待はしてもいいかもです。
視点を肌理論にするか。配合しているエキスにするかで私の意見を統一することが出来ない歯がゆさもあります。
そして別々のものを使う事に対して気にならなければいいです!が、この内容を見ているって事は多少心に引っかかる部分があるとおもいますので、そういうタイプはやめておいた方がいいです。
以上です。
今回は化粧水と乳液をという別の物を重ねて付けた時の相乗効果についてお話ししましたが、それぞれの中身については相乗効果を期待して配合している物で溢れています。
例えば科学感あふれる疑似セラミドの成分と、植物感あふれるエキスのセラミド合成機能を組み合わせる事で、本来得られる効果の倍の結果が得られるというモノ。
一応現在の科学が詰め込まれてますので、メーカーの目指す肌と自分の目指す肌が一致しているかどうかを探るのもスキンケア選びの醍醐味なので、是非色々なメーカーさんに聞いてみてください。
そして最近は一品一品の効果がとにかく高機能です。乳液で言うとドクターケイの美白乳液
![ドクターケイ 薬用Cリンクルホワイトミルク<医薬部外品>|ドクターケイ【公式】オンラインショップ](https://d2w53g1q050m78.cloudfront.net/doctorkjp/ec_assets/8ea295e0ce557127d3a9a77258dc46e2d467c5fd-large.jpg?1693879212)
ポーラの泡技術を搭載したミルクフォーム
![B.A ミルク フォーム / 84g](https://www.pola.co.jp/online-store/images/products/g-0852/thumb_4.jpg)
資生堂のトラネキサム酸高浸透化粧水
![](https://sp-ao.shortpixel.ai/client/to_webp,q_glossy,ret_img,w_332,h_152/https://bibudan.com/wp-content/uploads/2024/12/image-1.jpeg)
コスデコの美肌化粧水
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といった感じ。
どれも魅力にあふれて(けなしている商品もありますが)使いたくなる物ばかりです。共通して高機能な物ばかりなので、一品でも十分機能性が担保できるものはメーカー気にせず使ってもいい気がしますね。
スキンケアって買うとテンションあがりますから。その興奮とリラックスは肌にとっていいものです。
なにより自分にとって一番ストレスの無い方法をとってください。
以上2です。