どうもです。
先日ヤフーニュースでこんな記事を見かけたのですが

どういうことかというと、とあるテレビ番組で元日向坂46の丹生さんが
アイドル時代にダンスレッスン後のヨレヨレのTシャツ+ジャージでデパートの化粧品売り場に行ったところ、店員に相手にされず、他の小綺麗なお客様にはちゃんと対応していた。
とのことです。「ちょっと悲しかった」らしい。
私はこの番組を見ておらず、記事でしか見てませんがこの事について元美容部員でデパートに勤務していた私から一言
でしょうね
まずデパートの美容部員はお客様の格好で態度を変えるほど甘い教育は受けていないので、仮に不快に思われたならそれはそれで販売のプロとして失格なので代わりにお詫び申し上げます。
ただここからの話は老害の話として受け取っていただきたいのですが
ジャージとヨレヨレTシャツでデパートは止めておけ!!
恥ずかしいから
それを恥ずかしい事と思わず、「ちょっと悲しい」と感じるのは言葉を選ばず言うと阿呆かなと。
でもジャージで入店されるお客様は少なからずいらっしゃいまして、でもそれは「スポーツウェア」なんですよね。「スポーツウェア」です。自分の体にフィッティングされたお召し物なので、練習着とは違うんです。
ヘアスタイルもメイクも「そういう仕様」で来店されます。
そこまで出来たら初めて「デパートのお客様」になれるんですね。
そしてデパートは「格」というものがあります。
今の日本では「格」とか「身分」という物に対して希薄というか、身近に無いモノなので、存在しないモノのように感じますが、確かにデパートには存在します。
デパートの「格」については分かりやすいのだと
西武百貨店や東武百貨店のような電鉄系百貨店と
松坂屋や伊勢丹のような呉服系百貨店で
前者はいくらか庶民より、後者はいくらか高級よりです。今は同質化してしまっている気がしますが、駅直結で電車で立ち寄る客層と、駅からやや離れていてタクシーやハイヤー、自家用車で来店する客層で結構違うのは想像できますよね。
特に化粧品売り場で働いていると実感しますね。
雰囲気が違うwww
この方がどちらのお店に足を運んだかは知りませんが、電鉄系なら・・・まぁ・・・まだセーフ?・・・少なくともそういう人(フルジャージ)はいます。ただ呉服系なら間違いなくアウト。
そして「身分」について、当然ですが宮家の方も来店されます。
そういう日は朝礼で通達されますし、対応する際は事前に打ち合わせなんて事もあります。
初めてそういう事態に対峙した時に「あっ!私って平民なんだな!」と実感しました。お金持ちのお客様は沢山いますが、身分が違うとこういう感じになるんだなと。どんなセレブも言っちゃえば身分は平民です。
超有名な議員さんも来店されますが、やはり普通のお客様です。扱いは私たちと同じ。外商がつくかつかないか位の差です。
ちなみに宮家は電鉄系百貨店にも普通に来店されます。
さらに「見た目で判断されるのが嫌だった」とのことも番組で話されていたようです。
そもそも見た目を綺麗にするための化粧品売り場で、見た目がよろしくない格好で行くこと自体に矛盾を感じますね。見た目は大事です。
デパートの店員さんはピシっとした「自分の体にフィットした制服と自分に合ったメイク」をして見た目を恥ずかしくないものにしてますし、どこから見られてもいいように気を付けてます。
話しかけられたお客様が小綺麗なのが何よりの証ですね。見た目は大事ですし、大事にしてほしい。
というか普通の格好しててもスルーされるときはスルーされますwwwそれが話題にもなるくらいですからね。肥大化した自意識が暴走してしまっております。
ただTPOに合わせた服装ってのもありますよね。
私の話で恐縮ですが埼玉の浦和に住んでおりまして、伊勢丹・パルコ・コルソというお店があります。コルソは地場系商業施設といいますか・・・まぁいかにも地場っぽい感じのお店で、化粧品は専門店が入ってます。伊勢丹・パルコはわかりますよね。
ふと化粧品を買いたくて、仮にサンダルを履いている時はコルソで買い物します。(コルソの方スイマセン・・・)伊勢丹に行きません。スニーカーにジーンズだったら伊勢丹にも行きます。
そんな感じ。
サンダルで伊勢丹に入るという事はお店の「格」に合わない感じがします。というか入るのが恥ずかしいです。ジーンズが合うかどうかは議論の余地がありますが、それでも消費者としての「なんとなくの線引き」はしております。
そしてその番組のMCで元同坂道の斎藤様も
「プライベートはボロボロの状態で出かける。真っ黒で、マスクと帽子でハイブランドのお店に行こうとしても、門番さんの人に止められかけます。あなた、入るんですか?みたいな顔されて」
とおっしゃられてます。
うん。いかにも自意識が「私」「私」「私」「私」が肥大化した結果、自分自身を客観視できなくなった義務教育の失敗例ですが
真っ黒でボロボロの格好をしたマスクと
帽子をかぶった女は不審者です。

入り口で止めた門番さんはしっかり仕事をされているとても優秀な方です。起こりうる何かに未然に防ぐことに成功してます。あなたがたまたま普通の人だっただけです。何か起こってからでは遅すぎます。
そして買い物をしたら良い対応になったそうですが、逆に悪い対応をしたままだったら満足したのか・・・っていうとそういうわけではないですが、その場にそぐわない恰好をした事は自覚した方がいいと思います。
元アイドルならわかると思いますが握手会でそんな人がいたらスタッフさんに止められますよね。デパートじゃなく、ドラッグストアでも警戒されるレベルです。
あまりにもデパートは身近になりすぎて、サザエさんのようにデパートに行くから余所行きの格好をする時代ではないのは確かです。それでも
デパートを特別な場所にするかしないか
しないことによって不快な思いをするかしないか
その判断で受けた思いは自責に変えて成長してください。
自分がこんな格好をしたからそんな対応をされたのだと。
デパートでこんな対応をされた!と思うならデパートに対する大きな期待を持って行ったと思いますが、デパートはその「格」を守るためにしっかり期待に応えたと思います。
以上です。
あと補足ですが、個性的な格好をするお客様はいくらでもいらっしゃいます。
ジャージなんでよく見かけますし、胸元ボーンなセクシーな方。ショートパンツをはいた中年男性。女装をする方。全身入れ墨の方。その筋の方。
いろいろな方がいますが、不思議とデパート内でも「自然」に見える人は一定数いらっしゃるんですよね。そういう方は何が違うかと言うと
立ち居振る舞い
ですね。そこらへんは30年くらい生きて身に着けていってください。
ちなみにサングラスやマスクをしたままでも、立ち居振る舞いがしっかりした方は止められないと思います。格好次第ですが、ハンディキャップを背負われている方も来店されるので、それが理由で止められることはないと云う事を付け加えておきます。
以上です。