どうもです。
どう考えても需要がないとは思いますが、女子版赤アルティミューンと男子版黒アルティミューンについてどう違うのか掘ってみたいと思います。
男子があえて女子の物を使う事はあっても、女子があえて男子の物を使う事は無いですよね。いないとは言えませんがマイノリティの中のマイノリティ。
ただ、世の中私のように男子のお手入れについて全く信頼していないって人もいると思いますから構わず掘っていきます。
あと分けづらいので赤アルと黒アルと呼称します。
動画でもしゃべってますのでよかったら見てください
簡単なスペックの違い
アルティミューンは資生堂のグローバルブランドで、「肌本来の美しさを引き出す」ことを目的としてきます。なので年齢や人種、性別を問わずに個々人の美しさを何とかしてくれるわけです。
SHISEIDO アルティミューン | SHISEIDO MENアルティミューン |
パワライジング コンセントレート Ⅲ | パワライジング コンセントレート |
生命感あふれるつややかな肌へ 美しさを守る美容液 美が脈々と巡り、強さになる。 生命感あふれるつややかな肌と、未来へ。 自ら美肌へと向かう力に着目。美しさを守り続ける美容液。独自のイミューンジェネレーションREDテクノロジーTM搭載で美容成分が肌のすみずみに行き渡ります。秘めた力が解き放たれ、内側からあふれるような輝きに満ちた、なめらかで弾むハリ肌へ。 | きめを整えてなめらかな肌に導く 美容液 可能性は無限、先端科学のメンズケア。 きめを整えてなめらかな肌に導きます。明るく、生きいきとした健やかな印象へ。べたつかないみずみずしい使い心地でアフターシェーブローションとしても快適に使え、ひげそり後の肌を整えます。今だけでなく未来の肌にも備えます。 乾燥小ジワを目立たなくします。 |
発売日 2021年7月1日 | 発売日 2021年3月21日 |
30ml 8250円 約1か月 50ml 13200円 約2か月 | 30ml 7700円 約1か月 75ml 15400円 約2か月半 |
化粧水の後、2プッシュ分。後に乳液 | 洗顔の後、2プッシュ分。 |
グリーンフローラルの香り | シトラスとバンブーグリーンの香り |
赤アルの方が黒アルと比べて少し高いですが、まぁその価格が購入の決め手にはならないでしょうし機能の差としての表示ではなく、ブランド戦略としての差だと思います。
商品説明を見ても、、、、イマイチ分かりませんね。いつも通りです。香りについては差がありますが、幾分黒アルは爽やかな感じ。個人的な感覚ではそこまで香りの強い美容液ではないです。
そして「なめらかな肌」って言葉がよく出てくる美容液な気がします。どのメーカーでもいう事なのですが、そのメーカーごとに理想とする肌ってのは違いがあって、資生堂さんはこんな感じの肌を目指してます。
「透明感あふれる輝き」「ハリ・弾力」「なめらかさ」
を持つ肌が「生命感あふれるつややかな肌」
って感じです。
まだイマイチ分かりずらいですよね。
具体的な言葉に言い換えると
①肌にうるおいがある事
角層が潤っていると肌は柔らかく、しっとりしている。
②肌に透明感がある事
ターンオーバーがスムーズで角層が重層化していない肌は透き通るような明るさがある
③肌にハリがある事
真皮の状態が良いと、弾むようなハリ感がある。
そういう肌を目指しているんですが、それらを叶えるために基本のお手入れである
洗顔⇒化粧水⇒乳液⇒日焼け止め/クリーム
を使うわけですが、それらをおさえたうえで更に美肌を目指すのが美容液というアイテムであり、それを体現するのがアルティミューンという美容液です。
ただし、男女で皮膚生理には差があるので、悩みも違います。その悩みの差について美容液ではどんな答えをだしているのか?それはただポエムで語るのではなく具体的な成分で答えてくれます。
ってことで肝心の中身の差
とりあえず並べてみます。
SHISEIDO アルティミューン | SHISEIDO MENアルティミューン |
水 | 水 |
変性アルコール | グリセリン |
グリセリン | 変性アルコール |
BG | BG |
ジメチコン | DPG |
ジグリセリン | ジメチコン |
PEG/PPG-17/4ジメチルエーテル | キシリトール |
ネオペンタン酸イソデシル | PEG/PPG-17/4ジメチルエーテル |
トレハロース | ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン |
(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム /メタクリル酸ベヘネス-25)クロスポリマー | (アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム /メタクリル酸ベヘネス-25)クロスポリマー |
PEG-14M | エリスリトール |
PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル | PEG/PPG-14/7ジメチルエーテル |
酢酸トコフェロール | グリシルグリシン |
ローズ水 | 酢酸トコフェロール |
ラウリルベタイン | ラウロイルグルタミン酸ジ (フィトステリル/オクチルドデシル) |
イチョウ葉エキス | キサンタンガム |
マヨラナ葉エキス | シャクヤク根エキス |
ハス胚芽エキス | セイヨウハッカ葉エキス |
ヒドロキシプロリン | グリチルリチン酸2K |
ドクダミエキス | ドクダミエキス |
ワレモコウエキス | イザヨイバラエキス |
カルボキシメチルグルカンNa | カルボキシメチルグルカンNa |
ワイルドタイムエキス | ヨーロッパブナ芽エキス |
乳酸桿菌/ハイビスカス花発酵液 | チャエキス |
シソ葉エキス | ツバキ葉エキス |
イリス根エキス | ツバキ花エキス |
レイシエキス | ツバキ種子エキス |
トリエチルヘキサノイン | シソ葉エキス |
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル( C10-30))クロスポリマー | レイシエキス |
エタノール | PEG-12ジメチコン |
EDTA-2Na | カルボマー |
水酸化K | エタノール |
シリカ | 水酸化K |
イソセテス-10 | ステアロイルメチルタウリンNa |
ピロ亜硫酸Na | シリカ |
BHT | EDTA-2Na |
炭酸水素Na | ピロ亜硫酸Na |
フェノキシエタノール | トコフェロール |
安息香酸Na | フェノキシエタノール |
香料 | 安息香酸 |
香料 |
な感じです。
さすが同じブランドだけあって似てますね。アクアインプールっていう資生堂の保湿剤は両方とも入ってます。そしては角層の成熟を促す効果も同じく入っているので、仮に植物エキスがなにも入っていないとしても十分な保湿効果のある美容液あることが分かります。
次に肝心の成分にどんな差があるのか?というかココが大事ですかね?
赤アルティミューン | たぶんこんな効果 | 黒アルティミューン | たぶんこんな効果 |
ドクダミエキス | 毛細血管強化してハリ弾力を高める | ドクダミエキス | 毛細血管強化してハリ弾力を高める |
カルボキシメチルグルカンNa | 免疫活性、抗酸化、抗炎症 | カルボキシメチルグルカンNa | 免疫活性、抗酸化、抗炎症 |
シソ葉エキス | セラミド合成 チロシナーゼ活性阻害/コラーゲン産生(フィとコネクト)抗炎症 | シソ葉エキス | セラミド合成 チロシナーゼ活性阻害/コラーゲン産生(フィとコネクト)抗炎症 |
レイシエキス | 抗酸化、免疫システム補助(ランゲルハンス細胞) | レイシエキス | 抗酸化、免疫システム補助(ランゲルハンス細胞) |
マヨラナ葉エキス | 抗酸化、肌荒れ改善 | グリチルリチン酸2K | 肌荒れ改善 |
ローズ水 | 保湿 | グリシルグリシン | 毛穴収縮 |
イチョウ葉エキス | 紫外線による酸化ダメージ回復 | チャエキス | 抗酸化 |
ワイルドタイムエキス | フィラグリン産生促進 チロシナーゼ活性阻害 | ツバキ花エキス | 抗酸化 |
イリス根エキス | 基底膜修復、真皮機能向上(真皮ネットワーク) | ヨーロッパブナ芽エキス | 基底膜修復 |
ハス胚芽エキス | ヒアルロン酸・コラーゲン産生促進 | イザヨイバラエキス | セラミド合成、抗炎症 |
ヒドロキシプロリン | 保湿コラーゲン合成、表皮細胞増殖保湿 | ツバキ葉エキス | エラスチン分解抑制、女性ホルモン様 |
乳酸桿菌/ハイビスカス花発酵液 | NK細胞活性、光老化の防止 | シャクヤク根エキス | コラーゲン分解抑制 |
ワレモコウエキス | 筋細胞の賦活 | セイヨウハッカ葉エキス | 真皮菲薄化抑制(コラーゲン分解抑制) |
ツバキ種子エキス | コラーゲン・ヒアルロン酸産生 |
アルティミューンは資生堂の最新のテクノロジーがブッコまれてます。
そんなテクノロジーのうちの一つ「毛細血管が原因によるハリの無さ」ってのがあって
簡単に言うとハリの無い肌は毛細血管が細くて脆いです。
ハリのある肌は毛細血管太くてガッチりしてます。
ハリのない肌は毛細血管が細く脆く衰えていると、なのでそれを太くしなやかにすることで肌を支えてハリを与え、栄養をと溶けて老廃物を運んで良好な肌を育てます。
そんなテクノロジーに加えてやランゲルハンス細胞などの免疫細胞に働きかけて免疫力を高めてくれます。ただ保湿して肌の保湿機能やバリア機能を高めるだけではなく、肌そのものの抵抗力を強くしてくれます。
他のメーカーの美容液は大体が、保湿をする・抗酸化・抗炎症・コラーゲンの産生というように、昔からあるベーシックなお手入れで奮闘している中、資生堂は本当に肌本来が持っている力を取り戻して美肌を目指しています。
そんな効果は赤アルと黒アル両方にあります。
では赤アルと黒アルで何が違うか?
それぞれを比較すると薄っすら見えてくる効果の差があって
赤アルの方は紫外線による老化をケアすることに特化していて
黒アルの方は皮脂と真皮のケアに対して特化しているのが分かります。
光老化って聞いたことありますでしょうか?光老化は様々な肌変化を及ぼしていきます。例えば表皮の代謝をさげて肌をくすませたり、酸化することでコラーゲンの分解を促進させたり、そうすると肌の乾燥や皮膚そのものが薄くなって抵抗力が下がり、その上に加齢が加わることで老化が加速していきます。
そんな光老化に対して高い効果を発揮してくれるのが赤アルって感じがします。
あと年齢肌というかそもそも加齢で筋繊維は衰えていきます。表情や肌そのものを支えているとも言えますが、そんな筋繊維を賦活させる効果があるため
20代はモチロンですが、60代以降までも守備範囲に捉えているくらい
幅広い対応力が赤アルティミューンにはあります。
対して黒アルはどうか?
突然ですが皮脂のケアって若い人のケアって思っている人いませんか?紫外線が当たると酸化により過酸化脂肪酸や過酸化スクワレンってのに変化し細胞がダメージをおってくすみにつながり、更にコラーゲンが分解やしたり固くなったり、黄ぐすみになったりと、皮脂によるダメージは結構深刻です。
そして皮脂って肌表面の事って思っている人いません?
でもよく目にする皮膚の断面図見てみてください。
皮脂腺って真皮や皮下脂肪あたりにもあるんですよ。なので皮脂の影響は肌の内部でもゴッツリ起こってます。肌表面の方が影響は大きいそうですけどね。
なのでスキンケアには「抗酸化」や「抗炎症」、「抗菌」効果を持たせて、皮脂が暴れてくれないようにコントロールしてます。他にも皮脂の分泌を抑制したり、毛穴そのものを縮めたり、酸化ダメージによって影響を受けたコラーゲンも産生や分解を抑制する効果を持たせることで皮脂につながるトラブルを未然に防ぐこと、ダメージを負っても回復させることが大事。そんな効果が高いのが黒アルかな?って気がします。
さらに肌の炎症についても女性より弱いってので抗炎症成分も充実しているようです。やはりそこは男性の肌を意識しているのがよく分かります。
成分を見ると真皮のケアをちゃんとしているようで、
皮脂について起こることに対して徹底的にトラブルが起こらないようにしているのが黒アル
ですね。男性にはちょっとなじみのない「抗酸化」「抗炎症」って部分にとにかく丁寧です。
という具合に
別物レベルで目的が違う美容液です。
どっちにする?
まぁそのまま女性は赤で男は黒でしょう。真ん中の人は好きな方を使うとイイです。
たぶん美容部員さんに黒アルを聞くと「男性用のアルティミューンです。」って説明されそうな気がしますが、そんな軽い言葉では表現しきれないくらい別物ですね。
そもそもブランドコンセプトが違うので、よく考えると違ってあたりまえですね。アルティミューンって名前を冠していることでボヤけてしまった部分がある気もします。
が、そんな差はありつつもれぞれが強みを持っているので、冬は赤アルでしっかり回復のお手入れ。夏は黒アルで皮脂のダメージを抑えるお手入れってのもいいですね。私が女子だったらそんな使い方はしませんが、夫婦やパートナーと共用しても面白そうな美容液。
そんな感じです。
以上です。