どうも僕です。
ビタミンC誘導体・・・・・スゴイ昔からあるこの成分。
最近はどこでも美白製品といえばコレが入ってます。
簡単な効果として
・メラニンの生成を抑えてシミを薄くする
・黒くなったメラニンを還元する
・皮脂分泌を抑えてニキビ、肌荒れの改善
・コラーゲンの産生促進
が挙げられます。一つで何個もおいしい成分です。
ついでに脂溶性とか水溶性とか色々ありますが
スキンケアで入っているのは大体
L-アスコルビン酸2-グルコシド(水溶性)
どんな大手もコレが入ってます。水溶性と脂溶性と両溶性のがあります。
一番いいのは両溶性のパルミチン酸アスコルビルリン酸3Naですが、それが入っているスキンケアはほとんどないので水溶性で我慢してください。
効果がよりあるものがあるだけで、効果がないわけでは無いのでwww
効果は以上です。
では本題!
なんでそんなに各社入っているのか?
とりあえずコレってランコムやらクラランス、RMKどのメーカーにも入ってますよね。
私の勝手な予想を書いていきます。勝手な内容です。
そもそものスキンケアの作り方
資生堂は結構分かりやすいのですが
資生堂という会社があって、工場があって、研究所があってそれらが自社で運営されてます。
そして外資の場合は
ブランド会社があって、他社の製造工場があって、共同出資の研究施設があって、それらを自社かOEMメーカーが取りまとめてます。
一例ですがそれぞれビジネスモデルも収益構造も根本から違う事があります。
でも工場で作るという事は同じです。そして特に難しいことはありません。
成分を鍋に入れて攪拌するだけです。
当たり前ですが工場の人は研究員ではありませんので、化粧品は研究員が職人のように一つ一つ丁寧に作っているのではなく、ドレッシングを作るように材料を混ぜ合わせて容器に装填して箱に入れて出荷されます。
でも単純に混ぜればいいだけではなく、そこにはいろんな技術やノウハウが必要です。
そもそも成分は?
なんか薄っすら記憶してません?
20~50くらいのカタカナが並んでいる成分表。
アレは全成分を表示するのが義務化してるので表示してます。
アレはどこから来るのか?
仕入れ先は知りませんが、資生堂は資生堂がつくっているのか?シャネルは自社のカメリアの農園から買っているのか?
違います。
下記をクリックするか「アスコルビン酸グルコシド OEM」とググってみてください。
ざっと10社以上取り扱いの商社かメーカーが出てきます。
では今度は「トラネキサム酸 OEM」
今度はメーカーも少し出ますが配合の製品が結構出てくると思います。
つまりビタミンC誘導体はどこでも作られていて、それを販売する商社もめちゃくちゃあるんです。
そして化粧品の成分はほぼすべて成分のメーカーから仕入れてそれを製品に変えて販売してます。
そうすると市場に多く出回っている物は必然的に安価になります。
希少性を持たせて流通されなければ高価になります。
しかも権利関係や特許の事もありますのでごちゃごちゃしてます。
例えばユニクロがポロシャツをつくのに
生地+糸+ボタン+タグがすべてユニクロでは作れませんよね。
それぞれの製造しているメーカーから直接か商社を経由して仕入れてます。
大量なので安くていいものがつくれるんですね。
そもそも自社で成分はつくれないのか
無理とは言いませんがそれに投資できません。
リスクがないように他社から仕入れた方がマシです。施設の管理運営までやってられません。
資産として持つにしても、研究開発には超絶お金が掛かります。
よく5年の歳月をかけて・・・・・・とかありますよね。
仮に研究員が20人+一つの施設+研究を5年間ずっとやります。
年間何億~何十億かかるか・・・・・・
色々やっているうちの一個に5年だと思うので真に受けないほうがいいでしょうね
しかも化成品を扱うのでそんな簡単に工場は作れません。アルコール系も多く使いますよね?
なので成分は専用で作っているメーカーから買っちゃいます。
成分は粘度やテクスチャを変えるものもありますし、香料、着色料とさまざまです。それらを自社では賄えません。
そんなメーカーが世界中にあります。
ちょっと有名なところだと
・アサヒビール・・・・・酵母成分作ってます。
・グリコ・・・・グリコーゲン作ってます。
・富士フィルム・・・・抗酸化技術
・ニチレイ・・・・・洋ランの研究成果
・味の素・・・・アミノ酸系成分作ってます。
そもそもビタミン誘導体の話
長くなりましたが、本題はなんで各メーカーで導入されているのか
・自社工場ではない
・成分が安い
・すでに研究されているので研究費が安くすむ
・スキンケアにする技術が確立されている
・効果もある程度担保される上に安全性も高い
その為、ビタミンC誘導体は便利で導入しやすいんです。
特に安全性については大きいです。
新しい成分を入れればいい!とか思うかもしれませんが
スキンケアは不特定多数の人がどういう使い方をするか分からない上に、重篤な場合は集団でエライ事になります。
↓↓↓白斑問題
確かな安全性を持った安い成分が必要なんですね。
あるメーカーの一つの製品にかかるコストです。
物流費・・・・・・・・5%
メーカー利益・・・・・10%
人件費・・・・・・・・15%
販促費・・・・・・・・20%
マーケティング・・・・25%
工場原価・・・・・・・25%
工場原価が高いですよね。
他も下げられますが、ここを下げるのが比率的にも命題になりえます。
マーケティングは金かけなければダメです。広告宣伝はシェア争いでは命綱なので、抑えられればそれに越したことはないけど
私はよく、YouTubeのほうでも
「ビタミンC誘導体は悪くはないのですが」っていうイイ方します。
上位の理由から信頼できる成分なので認めますが、革新性はほぼ皆無なのでもっと頑張ってほしいんですよね。
新しい発見を見たいのです。
個人でもスキンケアは作れる
かもしれません。法人化しないと無理だと思いますが
OEMメーカーは腐るほどあるので、企画を作ってお金があれば製作できます。普通の商行為と同じことができます。まったく同じとは言いませんが、シャネルの成分と似た仕様のスキンケアも作れる事でしょう。
もちろんビタミンC誘導体入りの物も作れます。
がコストで見たら多分水溶性になることでしょう。両溶性のはタマ数少ないのは高いからだと思います。
以上です。