どうもです。
前回は富士フィルムの美白化粧水+クリームをやったので、ついでに美白美容液をやってみようと思います。
どういう商品かは前回も言いましたが、やはホームページを見てもらうと本当に詳しく書いてるので見てみてください。
私たちがカウンセリングで意識しているのが「要望を正確にとらえる事」と「商品を買ってもらう事」なんですね。なので、「必要性」を感じでもらう事が大切になります。その為、
悩みを言語化し明確にして
↓
その悩みはなんで起こるのか
↓
今の肌状態はどうなっているのか
↓
その肌悩みを解決するのに何をすればいいか↓
↓
商品はどれをどう使えばいいか
みたいな事をします。順番は前後しますがだいたいこんな感じかな?商品あり木の選定じゃないんですよ。
富士フィルムさんのホームページが分かりやすいっていうのは、こういうカウンセリング的な目線のポイントをついた作り方をしているなぁと思うので分かりやすいです。
その流れを無視して
「出来ること」「スゴイ事」「目を引くこと」
だけを書いている説明分を私はポエムと呼んでます。
そういった目線で美容のホームページは見てみてください。
では私の存在意義を薄れせれる富士フィルムの美白美容液 「ザ セラム ブライトニング」を掘ってみます。
ザ セラム ブライトニングって
シミの改善を目的とした30代以降の女子をターゲットにしておりますが、それ以上でもそれ以上の以上の方でもお使いいただいて大丈夫です。
ザ セラム ブライトニング
40ml 7150円
2023年3月1日発売
約2か月分
紫外線だけじゃない。日常生活で肌を脅かす”乾燥刺激”とシミ発生に着目。シミを元からつくらせない。
Wの有効成分配合。
独自の浸透型リポソームが美容成分を放出。うるおう透明美肌へ。
です。どんな商品か簡単に解説すると
〇美白のケアしても効果が感じられないのはなぜか?
↓
〇紫外線だけでなく、マスクや洗顔、エアコンなどの日常的な刺激が原因
↓
〇刺激は炎症を呼び炎症は炎症を繰り返すため美白してもイタチごっこだった
紫外線にしろ乾燥にしろ、肌にとっては強弱あれど刺激は刺激なのでそれらを解決するためにいくつかポイントがあるみたいです。
〇トラネキサム酸+グリチルレチン酸ステアリルを配合
トラネキサム酸でシミを改善+炎症抑制し、グリチルリチン酸ステアリルでも炎症を改善します。
これが「日常で起こりうる炎症」を鎮める効果があります。敏感肌などでも活躍する成分ですね。
実は炎症はメラニンを増やす!ってだけでは無くて、メラノサイトの分化を促進させる=メラニンの絶対量が増えることにもつながるので、そんな炎症を抑制してくれます。
〇独自の浸透型リポソームで集中ケア
他メーカーは多重層リポソームで富士フィルムは単層リポソーム。さらに表皮用と真皮用の2つのリポソームをもっているみたいですが、今回のタイプは表皮用です。そいつだと非リポソーム型よりも3倍ほど浸透がいいそうですね。そこが「独自」な部分です。
多重層よりもタップリ成分を含める事ができるらしい。
〇ワレモコウエキス配合
実は地味な成分ですがこれが肝になります。さっきのリポソームにぶち込まれている成分の内の一つです。
この成分は今まであまり聞いたことの無いアプローチをしておりまして、メラノサイト幹細胞の抑制をすることが出来る成分です。別名・表皮用ワレモコウリポソーム
これはメラノサイトがそもそも増えないようにするのと、幹細胞から生まれたメラノサイトから生まれるメラニンの産生を抑制する効果があります。
ちとややこしいですね。よくある美白有効成分はチロシナーゼ活性阻害やメラニンの輸送阻害、拡散阻害などの効果を持っていますが、それをもって「元」から断つと表現しますね。メラノサイトへのアプローチなので、私もまぁ「元」と言えば「元」だよねぇって事で納得遊ばせておりました。が、ワレモコウエキスは言い方によってはメラノサイトの元であるメラノサイト幹細胞にアプローチするので他のメーカーとは違う目線をもっているので面白いですね。メナードに似ているか?
良い例えが思い浮かばないのでそのまま言いますが、よくある美白のスキンケアって
もともとあるメラノサイトは悪くない!そこに影響を与える「何か」がちょっかい出すからメラニンが増える。それとメラノサイト以外でも何かしてるからそれを何とかしよう
ってかんじ。こちらの美容液は
もともとあるメラノサイトがそもそも良くないんじゃない?なのでそのメラノサイトを作り出す出荷元に厳重指導してメラノサイトを余計に出荷しないのと、出荷予定のメラノサイト自体も指導した上で出荷して、メラニンをいたずらに増やすようなオテンバさんは作らないようにする
ってかんじ。いかにも「元」って感じがしますよね。「目線が面白い」ってのはそういう事です。ただ、こいつの効果をそのまま言う事はできないので ブライト保湿成分 ※うるおいによる透明感 って言っているのがなおしおらしい。
〇ビタミンC誘導体配合
ビタミンCテトライソパルミテートで油溶性の成分です。水溶性は皮脂を抑えるので乾燥肌に向かないとかありますが、こちらは保湿効果が高めとか浸透がイイとか言われてます。抗酸化効果、メラニン還元などの効果があるので美白スキンケアにはとりあえずブッこまれていると安心かと。
肝心の中身
はどんなかな?と思ったので全部貼っておきます。
ザ セラム ブライトニング | 多分こんな効果 |
トラネキサム酸 | 美白有効成分、肌荒れ改善 |
グリチルレチン酸ステアリル | 肌荒れ改善、抗炎症※油溶性 |
1,3-ブチレングリコール | |
トリメチルグリシン | 保湿 |
トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル | |
ワレモコウエキス | メラノサイト分化抑制※BMP4 メラニン産生抑制 |
ビタミンCテトライソパルミテート | ビタミンC誘導体 |
γ-オリザノール | 抗酸化 |
グリセリン | |
コレステロール | |
ジェランガム | |
ポリエチレングリコール・デシルテトラデセス-20 ・ヘキサメチレンジイソシアネート共重合体 | |
アクリル酸ナトリウム ・アクリロイルジメチルタウリン酸ナトリウム共重合体 /イソヘキサデカン/ポリソルベート80 | |
ショ糖脂肪酸エステル | |
水素添加大豆リン脂質 | |
大豆リン脂質 | |
ポリオキシエチレンフィトステロール | |
モノオレイン酸ポリグリセリル | |
無水エタノール | |
トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル | |
無水リン酸一水素ナトリウム | |
リン酸二水素ナトリウム | |
パラオキシ安息香酸メチル | |
フェノキシエタノール | |
香料 |
うん!
今までの効果が結構スゴイかなぁと思いましたが、というかスゴイ効果がある感じにお話ししたのですが、中味は結構スッカスカですね。特徴がお話した効果以外はないです。美白が目的なので全然いいんですけどね。保湿+抗酸化+美白⇒以上!な感じの潔さがムンムンします。
やる事以外はやらない!令和らしい子です。
が、やはりコイツとの相性が考えられてそう
美白の化粧水+クリームとの相性
前回紹介したコチラ。
私の中ではエリクシールに次ぐ高性能スキンケアで、価格と機能のバランスがイイと思います。少し高いけどね。ただ、こちらのスキンケアって美白とはいえ、目的はかなり明確に「くすみ」のスキンケア感が強いです。不自然なくらいに「シミ」という部分を見ないようにしている感じがしました。機能としてはシミに効果はちゃんとありますけどね。
なので同社のマロニエエキスというメラニン排出を促す効果があるのを入れているといいなぁ的な事も前回書いたのですが、それが美白美容液に入っているか?というと入ってませんでした。
その代わりと言っちゃなんですがメラノサイト幹細胞からアプローチする「シミ」を視野に入れた効果をもつ今回の美容液を配置することで、肌の明るさやシミという肌色に関わる部分をイイ感じに補い合っている気がします。
しかも成分的にはあまりかぶりが無いというか。効き方が化粧水と美容液で違うのと
ぶっちゃけこちらの美白美容液って
そこまで保湿効果が高いとは思えない!
肌実感は個々の感じ方なので何とも言えませんが、成分的に(油分が多いとか膜感があるとは別に)は化粧水・クリームの方が肌そのものを潤う肌に育てていく効果は高いです。快適に、かつ効果的に使うためにも併用がイイ感じします。
買いか!!
基本的保湿効果は基礎ケアでしっかりやるのがいいです。
そしてよくも悪くも美白以外はポンコツです。
7000円台らしく高機能ですが多機能ではないです。
この美容液の効き方って、美白の面で言うと継続使用が大前提。
「それはどこの美白も同じじゃん?」って思いますよね。ちょっと違います。
ワレモコウエキスのあたりで「よくある美白」と「この美白」の効き方が違う話をしたのですが、「よくある美白」達は効き方が似ているので、好きな物を使ったりやめたりしつつもどれかでお手入れを続ければいいとおもいます。ただ「この美白」は「よくある美白」より効き方が違うので、何かの代わりになりにくいです。よくある効果もありますが、本当に良くも悪くもこの美容液でしか得られなさそうな効果をお持ちの為、止めた瞬間からもうリセットされます。似た効果がある成分を配合した化粧品が恐らく無いか、極めて少ないため
死ぬまで付き合う気概※重たい
があれば買いだと思います。
ご覧になっている方は少なくとも美白に興味をお持ちだと思います。HAKUの4MSK+トラネキサム酸。メラノショットのコウジ酸。ポーラのルシノール。敏感肌でもいける花王系カモミラET。とりあえずビール的なノリのとりあえずナイアシンアミド。医薬部外品の代表的な成分のなかの非医薬部外品が光る本製品ですが、試す価値はあると思います。
以上です。
最後に、私は「ビブダン研究所」の所長ですが、美容や成分の研究員ではなないので、「リポソーム」についての各社の違いが分かりません。リポソームってこんなんだよねぇみたいなことは言えますが、富士フィルムさんは独自構造のリポソームを採用していようとしていまいと関わらず結構どうでもいいです。イラスト付きのイメージでコンなんだよぉとか出てきますが
結局コスデコのリポソームアドバンストリペアセラムの一強なんだから!!
多重層だろうが単層だろうが結局は肌実感が出来るかどうかが重要?なのかな?テクスチャーや香りの好みやネームバリューも気になる所ですしね。
なので皆さんも自分にあったリポソームを探して下さい。