私が美容部員として働いていたのはマネーゲームとかよく分からないワード飛び交うヒルズ族時代あたりっだ気がします。景気はいいのか悪いのかよく分からないぺーぺーですが、それでも化粧品の勉強をしまくってました。
んで、大体こんな感じ
メイク落とし
洗顔
スクラブ洗顔
拭き取り化粧水
化粧水
美白美容液
シワ美容液
ハリ美容液
むくみ美容液
たるみ美容液
乳液
収れん化粧水
クリーム
マッサージクリーム
アイクリーム
マスク
アイマスク
だったかな?
今では当たり前のアレはまだメジャーじゃないので私のいたメーカーには無かったんですよ。
それは
導入美容液(ブースター)です
あまり正確ではないですが、コスメデコルテのリポソームアドバンストが元祖だった気がします。平成初期にはすでにあった気がします。
そしてみんな大好きランコムのジェニフィックアドバンストが2009年に発売されて爆発的なブームになったんですよね。
導入美容液の代表的な効果として
その後のスキンケアの効果を高めたり、浸透を助ける。
ですね。
スキンケアを巡る肌効果は「化粧品」という薬機法の関係で肌に対しての効果が緩和なため、普段使っている化粧水とカは本当に効果があるのか?という消費者の不安を見事に払拭した画期的な商品だと思います。
ブームの頃は私は少し腐ってたので興味なかったですが、其れにも理由がありまして
そんなん効果なくね?
という思いを少なからず持ってたからです。
なので今回は導入美容液について少しお話したいと思います。
導入美容液が必要な理由
人の肌はまぁ色んな環境に晒されてますよね。
チリ、ホコリ、花粉、タバコ、大気汚染、紫外線はもちろん
ストレス、体調不良、生理、睡眠不足、疲れ、寝不足ってな感じです。
そんなもろもろに何の影響もない桃源郷の住民は日本にはいないでしょう。
そんな環境に肌がさらされえていると、皮膚は異常を感知してターンオーバーが乱れまくります。
そうすると肌表面に皮脂や角質が溜まってしまいます。それを除去するために「クレンジング」をするわけですが肌の「汚れ」レベルは取れても、乱れたターンオーバーで作られた角層はキメも乱れてしまっているのでスキンケアの効果を著しく低下させます。
左はキメが整た肌、左は乱れた肌
左は皮溝(ひこう)という線がハッキリとして規則正しく配置されてますね。なので化粧水の通り道がしっかりしてます。スキンケアは皮溝を通って浸透することは覚えておいてください。皮丘(ひきゅう)というワードもあるのでそれを頭に入れておくと理解が深まります。(ググってみてね)
対して右側の皮溝はほぼ流れてます。「キメが流れている」と表現されるやつです。そうすると化粧水の通り道は圧倒的に少なく、皮丘の部分をフラフラして化粧水は浸透しません。
そしてキメは良好なターンオーバーと保湿機能とバリア機能が最適な状態でないと作れませんん。一朝一夕ではないので、「じゃぁどうすりゃいいねん!」ってなりますよね。
「今もスキンケア使っているけど結果的にキメが乱れているってことは何してもダメなん!?またスキンケア変えなきゃいけない!?」
いえいえお客様。そういう方にこそドーン
導入美容液(導入化粧水)つかってください。
ってなります。
なるほどねぇって思った方は少し危ないですよ!ちょろすぎますからね!
話の途中ですが私はしょうもない導入美容液は否定派です。
導入美容液の作用(ついでに導入化粧水)
では続けて使うスキンケアの浸透が高まる謎!ですがその答えは
エタノールや界面活性剤です。
エタノールは他の成分の浸透を高める働きがあります。なのでキメが乱れていても浸透できるところから浸透を助けてくれるんですね。ついでにメントールもエタノールと同じく浸透を助ける効果があります。なのでアンメルツとかの肩こり系の商品はえげつないメントール臭ですよね。
界面活性剤は水と油を混ぜる成分でご存じだと思います。肌に置き換えると、
肌の油分(皮脂とか)+導入美容液(界面活性剤)+スキンケアの水分(化粧水)が混ざり合うので乳化がおこり肌なじみが良くなる。
っていうのが導入美容液の作用です。
今はそこかしこにアルコールが置かれていると思いますので、アルコールをたっぷり付けた後にニベアでも塗ってみてください。記憶の中のニベアよりベタベタしないと思います。
そのため、考えようによっては導入美容液はちゃんと導入はしてれます。
ではその導入の効果は魔法のように導入するかというとアルコールと界面活性剤の効果で浸透しているような気を起こさせてくれるものなので、実益がちゃんとあるかというと。。。。
価格ほどの効果はない!と思います。
そりゃ1万円が安物と思える人ならいいですけど
そして導入化粧水は、私個人の意見としてはただの化粧水かふき取り化粧水の域を出ない化粧水です。
いわゆるクレンジングローションと明確に差別するのは難しいかな?ってくらいの代物なので
拭き取り化粧水=クレンジングローション=導入化粧水ってくらいの気持ちでいいと思ってます。
導入美容液は必要か?
後に使うスキンケアの導入が目的であれば必要ないと思います。
そもそも化粧水はちゃんと肌に浸透するように設計されているので、今お使いの化粧水を少量手で取って馴染ませてからコットンに化粧水をつけて馴染ませても、導入美容液を使ったのと同じ効果が得られるはずです。
それでも必要かな?って人はいると思います。全否定ではないのです。
・使ってて効果を実感できる
・他に美容液やクリームを使ってない
・お手入れが好き
ってところかな?
使ってて効果が実感できるのは大切で、次に使うスキンケアが浸透している感じがするのって結構感動するんですよね。とろみの強いスキンケアにありがちですけど、いつまでも肌の上でうろうろしているやつ。結局肌が加齢とかで固くなっていると馴染めせても馴染まないし、高保湿系スキンケアほどとろみがあって浸透しずらい感じはしつつも、かといってサラサラだと物足りないですよね。
実感できる喜びは何物にも代えがたいので、それがただの錯覚であっても有益だと思います。
他に美容液やクリームを使ってない場合もどうようです。美容液やクリームは化粧水乳液と比べて悩みに合わせた効果を付与されていることが多いです。これは導入美容液にも言えていることで、肌荒れやハリ、発酵エキス系の高保湿効果や血行促進そういった効果が美容液には入っていることが多いため、そういうアイテムを使っていなけれ導入美容液がそれに成り代わるので使うのはアリです。
ただし、あえて値段で差別するのですが、2~3000円くらいの導入美容液は大した効果はないので使わなくていいと思います。
お手入れが好きな人はもはや言うことないですよね。いろんなスキンケアがあるんですから使いたくなります。雑な言い方ですが、自分が楽しけりゃそれでいいです。お手入れを頑張っている自分が好きになると肌もそれに応えてくれますし、嬉しいですよね。自信にも繋がります。
大した効果がないようなことしか言ってませんが、それは肌の表面の話でスキンケアは心にも作用します。スキンケアは実際の効果だけではなくて、肌に乗せたときの心地よさ、テクスチャー、香り、製品の存在感も含めてスキンケアです。
導入美容液不要でぐぐると腐るほど記事がありますが、大体が表面の話なので気にしないことをお勧めします。
導入美容液を買う前に
・必要性を考える
・負担にならないか
・続けられるか
・基礎化粧品の使い方はちゃんとしてるか
を今一度考えてみてください。
特に導入美容液はいつものスキンケアに一個追加する行為なので
クレンジング⇒導入美容液⇒化粧水⇒美白美容液⇒乳液⇒クリーム(日焼け止め)
一個増えると負担ですからね。金銭ともに。かつ一本使うだけでは効果は微妙なので、継続が必要です。
あと導入美容液の名前の通りですから、今のスキンケアに不安か不満があるのでしょう。では今のスキンケアがあっているか?使い方は大丈夫か?とかも含めて美容部員さんに相談してみてください。
最後に
過去にオールインワンブームとか、2週間集中ケアブームとか、化粧品は色んなブームを経てますが、どれも縮小しました。でも導入美容液は無くなるどころか、ここにきて高額化の波がきてます。もはやクレンジング・導入ケア・基本ケア・スペシャルケアというように一つのカテゴリになっているので、まだまだ盛り上がりそうです。
大ヒットしてますが、リポソームアドバンストリペアセラムやジェニフィックアドバンストNなどは言いにくいですが導入美容液としての役割は「?」があります。でも美容成分は文句なしですから
他に美容液を使ってなかったら使うがよい!
と思います。
仮に化粧水5000円で導入美容液12000円だったら。。。。5000円の化粧水を導入するのに12000円かかるのって。。。。どうなん?
10000円の化粧水に導入美容液12000円だったらまぁいいかな!?とか思いますが
だったらシナクティフのローションイドラタント(23100円)買うかな?私なら
これから冬に向けてクリームが気になりますが、そのクリームもね。導入美容液にかかればぐんぐん入っていくのかな??
以上です。