どうもです。
2025年にエリクシールが新しくなったので、それについて掘ってみたのですが、やはり新旧の違くらいはマニアックに見てみようかなというのが今回の内容です。
資生堂はリニューアルの度に、何かしらの新成分をぶち込んで、旧成分はそのまま。か、捨てちゃいます。
そのままならなぜそのままなのか?捨ててしまったのはなぜか?
そこを考えると今後のエリクシールの展開というか、エリクシールの中身を考えている人の思考に思いを巡らせられるというか
個人的に面白いんですよね!
他メーカーの物は知りませんが、エリクシールはずっと使っているので何となくわかる?というかわかる気でいるといいますか・・・・
とりあえずお付き合いください。
おしゃべり中心です。
ズバッと化粧水の中身を比較
まずは比較しないと始まらないので見てみましょうか。
とりあえず旧化粧水は3タイプあるので、真ん中のしっとりタイプ
新エリクシールは2タイプですが、その中のしっとりタイプを見てみましょう。
| リフトモイストローションSP2 | リフトモイストローションba しっとり |
| <有効成分> | <有効成分> |
| トラネキサム酸 | トラネキサム酸 |
| <全成分> | <全成分> |
| オトギリソウエキス | シャクヤクエキス(べにしずか) |
| メリロートエキス | バラエキス(セイヨウバラエキス) |
| オランダカラシエキス | L-オキシプロリン |
| イノシット | サイコエキスBS(ミシマサイコ) |
| 水溶性コラーゲン(F) | 水溶性コラーゲン(F) |
| 精製水 | ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン |
| ジプロピレングリコール | キシリット |
| 濃グリセリン | メリロートエキス |
| エタノール | イノシット |
| 1,3-ブチレングリコール | 精製水 |
| ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル | ジプロピレングリコール |
| トレハロース | 濃グリセリン |
| ポリエチレングリコール20000 | 1,3-ブチレングリコール |
| ポリオキシエチレンメチルグルコシド | ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル |
| ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル | ジグリセリン |
| カルボキシビニルポリマー | ポリオキシエチレンメチルグルコシド |
| エリスリトール | ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル |
| エデト酸二ナトリウム | クロルフェネシン |
| シロキクラゲ多糖体 | カルボキシビニルポリマー |
| ピロ亜硫酸ナトリウム | エリスリトール |
| 塩酸リジン | エデト酸二ナトリウム |
| ローズマリー油 | ピロ亜硫酸ナトリウム |
| L-アルギニン塩酸塩 | フェノキシエタノール |
| 加水分解コンキオリン液 | 香料 |
| フェノキシエタノール | |
| 香料 |
やはりエタノールはなくなってますね。
旧作のとろみの元が別の成分になったので、エタノールが無くなった影響がいろいろ出ているのかな?ただ正直言うとそこら辺の細かい作りはよく分からないです。なので美容成分に着目してみましょう。
旧作はM-バウンサーCPというオトギリソウエキスでコラーゲンの産生⇒分解⇒消化のサイクルを回してたんですよね。

新エリクシールはコラジェネシスというシャクヤク+バラ+オキシプロリン+サイコエキスの複合成分でコラーゲンの産生⇒育成⇒分解⇒消化のサイクルを整る事を目指しました。

コラーゲンを生むだけではなく、その後の育成にも手を加え、それがスムーズに分解され、免疫で消化されていく、そしてまた産生⇒育成⇒分解⇒消化を繰り返すことが出来ます。
成分的な変更はつまりこういう事なんですね。

コレが大きな変更というか進化なのですが、そんなメインの効果以外の部分はどうなったかというと、変わらない部分はこんな感じ
| トラネキサム酸 | 抗炎症 |
| メリロートエキス | YUKOPIN遺伝子発現量抑制、角層重層化抑制 |
| イノシット | 真皮幹細胞成長促進/皮脂バランス正常化 |
| エリスリトール | CE成熟(酵素トランスグルタミナーゼ) |
| 水溶性コラーゲン(F) | 保湿 |
トラネキサム酸は美白以外にも肌荒れ改善でも使われてたりします。
そして加齢肌は角層が重層化っていう細胞が剥がれずに溜まっていってしまう現象に見舞われて、成分の浸透を妨げたり、触り心地や見た目にも大きく影響をするので、その重層化を抑制する成分と角層を成熟させるという2段構えのエリクシールを代表するものはそのまま配合してます。
あと真皮の賦活をするっていうエリクシールらしいものもそのままですね。ここら辺はず~~~っと変わってない記憶。
ただし、新エリクシールはあとコレだけなんですね。
| キシリット | 細胞間脂質形成促進 |
肌の保湿機能をアップさせる成分です。
コレは旧作にはありませんでしたが、資生堂的には色々な商品にブチこまれているお馴染み成分です。
あとは引退した成分はコチラ。
| オランダカラシエキス | Ⅲ型コラーゲン産生 |
| 塩酸リジン | 角層の変性を防止※くすみ対策 |
| L-アルギニン塩酸塩 | コラーゲン変性抑制 |
| 加水分解コンキオリン液 | NMF類似成分、保湿 |
| トレハロース | 角層細胞収縮抑制(キメ形成) |
意外と多いですね。マクロファージ対応の複合成分コラジェネシスで増えた分がキレイに減ってます。
効果としては、乳頭層っていう真皮の上の部分で、基底膜と一緒に波打っている部分

のコラーゲンを増やしてくれたり、又は変性するのを抑制したり、くすみのケアに保湿効果を高めたり、キメ形成を促進する成分達は引退です。
見方によっては、
新成分コラジェネシスによって、肌の真皮層は新たな知見により強化は果たされました。エリクシールの基本的な部分である角層のケアはそのまま。
でも引退した成分も含めて考えると・・・・どうだろね?
まぁ足した分は、引いて帳尻合わせた感じですかね?
もうちっとなんか文句でも見つけるつもりでしたが・・・そこまで言うほどではないか・・・
ついでに乳液も見てみましょう。
| リフトモイストエマルジョンSP2 | リフトモイストエマルジョンba しっとり |
| <有効成分> | <有効成分> |
| トラネキサム酸 | トラネキサム酸 |
| <全成分> | <全成分> |
| オトギリソウエキス | シャクヤクエキス |
| メリロートエキス | バラエキス |
| オランダカラシエキス | L-オキシプロリン |
| イノシット | サイコエキスBS |
| 水溶性コラーゲン(F) | 水溶性コラーゲン(F) |
| 精製水 | マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル |
| ジプロピレングリコール | メリロートエキス |
| 重質流動イソパラフィン | イノシット |
| 1,3-ブチレングリコール | 精製水 |
| 濃グリセリン | ジプロピレングリコール |
| ジグリセリン | 重質流動イソパラフィン |
| トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル | 1,3-ブチレングリコール |
| α-オレフィンオリゴマー | 濃グリセリン |
| メチルポリシロキサン | ジグリセリン |
| メチルフェニルポリシロキサン | トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル |
| ポリエチレングリコール1000 | α-オレフィンオリゴマー |
| ミリスチン酸ミリスチル | メチルポリシロキサン |
| ポリオキシエチレンフィトステロール | メチルフェニルポリシロキサン |
| アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸 ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80 | ポリエチレングリコール1000 |
| ジステアリン酸ポリエチレングリコール(1) | ミリスチン酸ミリスチル |
| ポリオキシエチレンベヘニルエーテル | ポリオキシエチレンフィトステロール |
| クロルフェネシン | アクリル酸ナトリウム・アクリロイルジメチルタウリン酸 ナトリウム共重合体/イソヘキサデカン/ポリソルベート80 |
| カルボキシビニルポリマー | ジステアリン酸ポリエチレングリコール(1) |
| ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル | ポリオキシエチレンベヘニルエーテル |
| ヒドロキシエチルセルロース | クロルフェネシン |
| 水酸化カリウム | カルボキシビニルポリマー |
| エタノール | ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル |
| エデト酸二ナトリウム | ヒドロキシエチルセルロース |
| N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル) | 水酸化カリウム |
| ピロ亜硫酸ナトリウム | エデト酸二ナトリウム |
| メタリン酸ナトリウム | N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジ(フィトステリル・2-オクチルドデシル) |
| ローズマリー油 | ピロ亜硫酸ナトリウム |
| 塩酸リジン | フェノキシエタノール |
| L-アルギニン塩酸塩 | 香料 |
| 加水分解コンキオリン液 | |
| フェノキシエタノール | |
| 香料 | |
| 黄酸化鉄 |
ん~・・・・美容成分的にはローションと変わらんですな。
あとは魔法の白い粉が無くなりました。エタノールフリーの影響ですかね?
エリクシールの目論見
前回のエリクシール掘りでこんな事を言ったのですが
もう少し補足すると(私の勝手な解釈)
従来のエリクシールはマクロファージという免疫の中で、炎症担当と抗炎症担当があったんですね。そのバランスが光老化で炎症寄りになるから、本当は抗炎症担当を持ち上げたかったんですが、やり方が分からなかったから炎症担当を抑制することで、結果的に抗炎症が元気になる!っていうのが旧エリクシール。
んで新エリクシールは念願の抗炎症を持ち上げる事が出来るようになった感じです。
なんか地味にストーリーがありますよね。資生堂さんの研究員も中々しつこいですね。
これね。
今後発売される美容液かクリームに絶対やりそうなんですが
オトギリソウエキスと
セイヨウバラエキスの
混合成分
それは何なのかと言いますと
炎症担当をM1マクロファージと言います。
それを担っていたのが旧エリクシールのオトギリソウエキス
こちらは今回捨てました。
抗炎症担当をM2マクロファージと言います。
それを担うのが新エリクシールのセイヨウバラエキス
炎症を抑制する効果は・・・・なぜか切り離したんですよね。抗炎症を強化したからいらないカモですが、せっかくなら一緒にした方が良くない?
トラネキサム酸が抗炎症を担うからいいのか?でもオトギリソウエキスにM1マクロファージを抑制する効果があるなら一緒にした方が効果は高いはず。でも基礎ケアにはいれなかった
せや!美容液かクリームにオトギリソウエキスと
セイヨウバラエキスを入れてめちゃくちゃ特別感をだして発売したろ!
なんて考えてたりしませんかね?
流石にそれはないか?でもちょっと不可解な気もするので、何かしたの形にするんじゃないかと思っております。オトギリソウエキスでなくてもM1マクロファージを放ってはおかないでしょうね。
進化したのか?
進化したのかという目線ですが・・・・
前作で出来なかったことを実現した意欲作。
さらに昨今のスキンケア嗜好に資生堂から合わせていった仕様の変更・・・・
スキンケアって結構メーカーの押しつけっぽい所あるじゃないですか。
こう使わなければいけないとか。
この成分は必須。
アルコール臭は個人差。
みたいなね?
それらユーザーの声を素直にエリクシールから寄せていったのは衝撃でした。
もっと傲慢なくらいな頑なさをもつイメージなんですよね。
進化はしたけど。「らしさ」を失った部分もあります。気にならないレベルですが。
いつからこういうエリクシールの構想をしたかは分かりませんが、大きな変化がありそうですね。
以上です。