どうもです。
2023年はのっけから美白製品ずくしですね。特に「美白」とか「ホワイト」というキーワードが製品から消えた年でもあるかなと思います。なので製品名がえげつない事になってますまね。
・フラルネ ブライト
・エリクシール ブライト
・クラリフィックブライトニングセラム
・ブライトニング美容液
・ブライトニングエッセンス
・ブライトニングセラム
等など・・・・・・・みんな右に倣えでブライトニングだらけです。そんなブライトニング一族に2月10日にこっそり一つのメーカーから仲間が増えました。
そのメーカーはシャネルです。
なので本日はシャネルの新美白美容液について掘っていきたいと思います。
動画でもしゃべってますのでよかったらみてってください
ル ブラン マルチ スポット インテンシブ トリートメントって
ル ブラン マルチ スポット インテンシブ トリートメント
20ml 22000円
シミ、ソバカスに狙いを定めてアプローチする、薬用ブライトニング美容液、ル ブラン マルチ スポット インテンシブ トリートメント。より整った、透明感あふれる肌へ。
潔いほど簡潔!!ゆえによく分からない効果ですよね。そんな効果を簡潔に説明しているサイトがありました。
シャネルのブライトニングライン 「ル ブラン」から、肌の上に現れる様々なダークスポットに集中的なアプローチを叶える新作美容液「ル ブラン マルチ スポット インテンシブ トリートメント(医薬部外品)」が登場。シャネルが長年研究を続ける強力なブライトニング有効成分TXCに加え、シミの原因となる炎症を鎮めるレモンバーム エキスをシリーズ新配合。さらに鎮静効果をもつアラントインや、肌のざらつきを軽減し、なめらかに整えるビタミンE誘導体も、バランスよく取り入れている。
はい!これ以上ないくらい完璧な説明です。
もう私は必要ないので掘る意味もないです。
なんでか?それはコチラをご覧下さい。
とりあえず全成分
<有効成分> |
トラネキサム酸セチル塩酸塩 |
アラントイン |
酢酸トコフェロール |
<全成分> |
精製水 |
ジメチコン |
セテアリルグルコシド・セテアリルアルコール |
グリセリン |
N-ラウロイルサルコシンイソプロピル |
ステアリルアルコール |
セタノール |
ベタイン |
ペンチレングリコール |
親油型ステアリン酸グリセリル |
ステアリン酸ソルビタン |
クロルフェネシン |
1,2-オクタンジオール |
ラウリン酸ポリグリセリル |
クエン酸Na |
ヒドロキシエチルセルロース |
塩化Mg |
架橋型ジメチコン |
BG |
グルコン酸クロルヘキシジン液 |
メリッサエキス |
とりあえず美容としての効果があるのにマーカー付けました。4つあるのが分かりますよね?では先ほどの某サイトの説明文をぶつ切りにしていくと
・シャネルが長年研究を続ける強力なブライトニング有効成分TXC(トラネキサム酸セチル塩酸塩 )
・シミの原因となる炎症を鎮めるレモンバーム エキス(メリッサエキス)をシリーズ新配合
・さらに鎮静効果をもつアラントイン
・肌のざらつきを軽減し、なめらかに整えるビタミンE誘導体
なんです。そう、こちらの美容液は成分の効果だけを抜粋すると
トラネキサム酸セチル塩酸塩 | 美白有効成分、メラノサイト活性抑制 |
アラントイン | 抗炎症、ターンオーバー改善 |
酢酸トコフェロール | 抗酸化、血行促進 |
メリッサエキス | チロシナーゼ活性阻害(レモンバーム) |
こんな感じ。
その他の成分は安定剤とか保湿剤です。じゃぁ特別保湿効果が高いか!とか、エイジングケアが出来るか!?というと・・・・普通でしょう。
エイジングケアを真皮のケアとして捉える場合はほぼ何もしない感じです。レモンバームは保湿効果優れ得ている面があるので、そこはいいと思います。
とある商品の説明分にこんなのがあります。
化粧水の後、まずはシミやソバカス、気になるたるみ毛穴や目元のくすにみこちらを。頬骨や目の周りにも使え、繊細な部分にも積極的にケアできる。
これは全くウソはなくて、ホントにこのままです。シミ・ソバカスはトラネキサム酸がやってくれますし、たるみ毛穴やくすみはビタミンE誘導体が、繊細な部分にも積極的に~はむしろ使えないほうがおかしいですよね。
それでも外資ブランドではいい方
医薬部外品は化粧品と医薬品の間の存在で、国が効果を承認した成分です。成分の中には承認をせずに美白効果を謳う成分もあります。なので医薬部外品=優れている!というわけでは無いですが、一つの選ぶ基準にするのはアリです。
そして国内ブランド、外資ブランドから様々な美白が出てますが、3つも有効成分をブッコんでいるのは珍しいです。美白美容液で医薬部外品をブッコむのもある程度パターン化していて
・目玉美白有効成分 トラネキサム酸とか
・肌荒れ改善成分 グリチルリチン酸とか
・美肌補助成分 ビタミンA,C,D誘導体とか
です。これらが3つだったり2つだったり1つだったりするわけですが、シャネルさんは3つも入ってます。国内外のメーカーでも3つ入っているのはあんまりなくて、資生堂はよくやってますが他のメーカーがやらない理由。それは複数を安定して配合できないから。ただ、私は研究員でも何でもないので詳しいことは知りませんが、ある成分はアルコールと一緒に配合。ある成分は入れるとテクスチャーが悪くなる。みたいにバランスが難しいらしいです。
そういった意味ではとても優秀な美容液なんだなって事がうかがえます。
気になるあいつと比べると
やっぱこいつは外せませんよね
ルブランセラムHLC
30ml 18150円
2021年3月6日
新製品が出るから無くなるのか?安心してください。無くなりません。
カタログにも余裕で載っているので併売するそうです。ではルブランセラムとマルチスポットは何が違うのか?
ルブランセラムは前顔、マルチスポットは部分。とくに気になるところ優先系ですね。
ただぶっちゃけよく分からないので比較してみます。
毎度おなじみで色付きは共通成分です。まぁ・・・・ほとんど同じなのは薄々分かっていたのでそこはとりあえずスルーしますが、実は肝心の成分は効果もほぼ同じですね。
ル ブラン セラム HLCS | ル ブラン マルチ スポット インテンシブ トリートメント | 効果 |
トラネキサム酸セチル塩酸塩 * | トラネキサム酸セチル塩酸塩 * | 美白有効成分、メラノサイト活性抑制 |
アラントイ ン* | アラントイ ン* | 抗炎症、ターンオーバー改善 |
酢酸トコフェロール | 酢酸トコフェロール | 抗酸化、血行促進 |
甘草フラボノイド | メリッサエキス | チロシナーゼ活性阻害(レモンバーム) |
クチナシエキス | 光老化抑制(コラーゲン分解抑制) |
というかむしろルブランセラムの方は光老化の抑制をしてくれます。なのでエイジング色はルブランセラムの方が期待できそうですね。
もしかしたらマルチスポットの方が濃度がウンチャラとか浸透がなんちゃらとかあるかもしれませんが、そこら辺は分からないです。
容量も価格も全然違いますが中身だけを見ると旧作の方が優れている上に安いという謎の構成になっています。そしてマルチスポットが部分的に使う事を前提して考えても、シミに対する効果が高いかというとそうでもなさそうです。
買いか?
なんというかスゴイ普通の美容液です。
いつも私はスキンケアを調べる時、なんでこの化粧品はこういう形で、香りで成分で、どういう売り方をしたくてどういう人に使ってほしいのか?を見たりします。「製作者の想いやコダワリがこんな設計に表れているのかな?」とか「こういう紹介すると買ってもらえそうだなぁ」とか。今は美容部員ではないので売り込み先がありませんが、そういう事に思いを馳せるのが好きです。そういう行為をもって、ブログでも動画でも掘り下げるって表現をしてます。ホントに掘っている気分なんです。
ではシャネルはどうだったか?
舗装された道路に看板に「こういう効果があるよ」ってどどんと置いてあるイメージでした。掘るところないんですよね。製作者の顔が見えてこなかったです。
各社はとにかくに差別化を図っていて、シミの部位はこんな現象がみられたからこんな成分を入れてみました!!こんなんできるのはウチだけ!!みたいな「熱」があります。その「熱」に共感したり期待したりして、消費者はスキンケアに手をのばして効果を期待してますよね。
ただこのシャネルには「熱」を感じないです。ヘルシーロージーグロウという血色のよい透明感あふれる肌を実現しようってのがあるので、それを実現するために必要な成分は確かに備わってます。逆に変な成分も入っていないので、肌に合わないとかそういうトラブルもすくなそうに思えます。使い続ければきっとシミも薄くなるでしょうし、肌色もよくなりそう。そこそこ保湿もしてくれますからツヤも感じられるでしょう。なので普通なんです。普通に必要な事を普通にしてくれる。価格はやはりシャネルだから高いけど、そこはシャネルだから許される。
以上です。