前回はエッセンスVの方を掘ってみました。
中身のぱっと見はしっとりタイプ?かと思いきやテカリなどに対応しているので脂性肌でも使えるスキンケアってのが分かりました。でも春夏用ってわけでもないんですよね。あくまで「肌質」で使い分ける化粧液です。
なので今回はもう一つのエッセンス「F」の方をやっていたいと思います。
ご存じの方も多いと思いますが、2種類あります。でも単純にサッパリとしっとりに分かれているわけでは無いので、一個ずつ掘っていきたいと思いますのでお付き合ください。
KANEBO オン スキン エッセンス Fって
オン スキン エッセンス F
60ml 5830円
125ml 11000円
ナノサイズのオイルを含んだ化粧液。
オイルを配合しながらもみずみずしい感触で乾燥環境から肌を守る。
オイル成分をナノサイズ化する乳化技術で、オイル配合ながらもみずみずしい感触を実現。発光するようなツヤうる肌へ導きます。
ツヤ不足&部分的な乾燥が気になる方へ。
この手の見た目のスキンケア↓って
「サッパリした~」とか「毛穴が~」とかの商品特徴が多いところ、その真逆ですね。ざっくり特徴を拾っていくと
・ナノサイズのオイル
・発光するようなツヤうる肌
・マイクロフィリング処方
・ツヤ不足&部分的な乾燥が気になる方へ
って感じです。
そして美容部員さんに教えてもらったのですが
オン スキン エッセンス Fは肌の外側からの影響に強いスキンケアで、乾燥した環境でも肌のうるおい状態を長時間キープしてくれる化粧液。
どうも角層の方で潤いをとどめてくれるようですね。
それぞれの特徴について
まずはナノサイズのオイル。その他の特徴ともつながる部分です。というかコレがすべてか?
化粧液の説明については前回のをご覧いただきたいので飛ばします。簡単にいうと化粧水と乳液の機能をもっていて、かつ、角層という肌の表面のバランスを整える事が一番の目的みたいな化粧液。
そしてこの商品の機能を支えるのがマイクロフィリング処方
角層はさっきのイラストにあるようにミルフィーユみたいな構造になってます。薄べったい細胞が折り重なっていて、10~20層くらいになっているといわれてます。
では乱れた角層ってどうなのか??
例えば乾燥してカサカサの角層の場合は、ターンオーバーで細胞が剥がれることなくとどまるので、単純に潤いを与えたからと言ってもなかなか水分をとどめたり、美しい肌の見た目にはなりづらいってのがあったりします。
他にも紫外線を浴びて肌荒れのある肌は、ターンーバーのリズムが早くなりすぎて本来角層に届くまでに「細胞の核」が無くなるはずが「細胞の核」を残したまま角層に来てしまうので未熟な細胞な状態です。コレも潤いを与えたとしても受け止める体制が整ってないので、見た目に影響を及ぼしたりします。
こんな感じで結構どうとでも言えるのですが、角層っていう肌はあらゆる環境や肌質によって変化して一定ではない。そうすると肌の美しさにも影響してしまう。なのでKANEBOさんはヴェールオンスキン処方っての採用しました。
その処方を塗布したイメージこんな感じです。
ミルフィーユのようにキレイな層になっています。コレが肌の表面にも再現することで「疑似角層」みたいな機能を付与することが出来るわけです。細胞間脂質を模倣するともいえるかもしれません。
乾燥してカサカサした肌でも紫外線を浴びた荒れた肌でも、表面にはキレイな角層が形成されているので美しい肌に見せることが出来る上に、角層としての機能ももちろん持っているため、保湿機能・バリア機能も高いレベルで維持できます。
最後に肌表面のかさつきやテカリが気になる人へってのですが
角層環境を整えるスキンケア何だなぁってのは何となく今までの説明で伝わったかな?と思うのですが
かさつき⇒角層のバランスを整える事で保湿機能が高まり改善される。
テカリ⇒角層のバランスが整うと皮脂の分泌が抑制されるため改善される
っていうのが言えるかな?と思います。テクスチャーの影響もあると思います。
でもこれだとまだ浅いので他にもあるのかもうちっと掘ってみます。
肝心の中身
オン スキン エッセンス V |
水 |
BG |
グリセリン |
スクワラン |
トリステアリン酸ポリグリセリル-10 |
マカデミア種子油 |
ベントナイト |
キサンタンガム |
ジメチコン |
ステアリン酸 |
EDTA-2Na |
香料 |
グリチルリチン酸2K |
加水分解シロバナルーピンタンパク |
テンチャエキス |
ビルベリー葉エキス |
フェノキシエタノール |
クロルフェネシン |
入っている成分は18個・・・・・意外と少ないですね。
多けりゃ偉いわけでは無いですがとりあえず赤いラインを引いているのはオンスキンエッセンスFと共通の成分です。つまり、このシリーズの角層に関わる部分のキー成分になるわけですが、特に特別な物でないですね??配合量などに秘密があるのかな?そこら辺は分かりませんが、普通のスキンケアによくある構成です。
それ以外の目につくものだとこんな感じ
グリチルリチン酸2K | 抗炎症 |
加水分解シロバナルーピンタンパク | HSP47活性化作用によるコラーゲン束形成向上効果。 |
テンチャエキス | NMF産生促進、抗酸化作用 |
ビルベリー葉エキス | 抗酸化※コラーゲン分解抑制、DNA損傷予防光老化抑制 サーカディアンリズム調整※時計遺伝子 ⇒ターンオーバー調整、角層剥離 カルボニル化抑制 (酸化した脂質がコラーゲン、エラスチンにくっつく) ⇒黄ぐすみ予防 紫外線ダメージを軽減 |
入っている成分は少なくてもたぶんこんな効果かな?ってのはあって、角層以外にも結構やってくれる所は多い印象です。
角層部分についてはNMFという保湿因子の産生促進してくれるため、潤い肌にしてくれそう。
表皮においてはターンオーバーを整え、抗炎症・抗酸化効果もあるため、肌荒れの改善が期待できますね。
真皮においてはコラーゲンの強化・分解抑制をしてくれるため、単純に「エイジングケアでこういうことしてくれるとありがたい」って事は最低限してくれます。「弾むようなハリ」ってのもこういうのがあるからかな?
なによりコア成分であるビルベリー葉エキスは上記のように様々な機能が期待できるため、この成分が入っているのはオンスキンエッセンスVの大きな特徴の一つになっていると思います。
買いか?
角層ってのは昔、死んだ細胞の集まり。ってされてました。なので外から何かをしないと乾燥もするシワも出来るからスキンケアしようねって感じです。
ただ、今や角層は生きているってのが化粧品業界では通説です。生きているっていうのはもしかしたら皮膚科医が聞いたら「なんだそれ?」ってなると思いますが
角層に至るまでに無核状態になるために準備を整え、コーニファイドエンベロープっていうたんぱく質を形成し、NMFを抱えつつ、細胞と細胞のつなぎである細胞間脂質ってのがありますが一言にいってもセラミド・コレステロール・脂肪酸のベストなバランスを維持しながら役目を終えたら剥離していくというサイクルを常に繰り返してます。そのバランスが常にキレイに維持なんてできませんから皆スキンケアを頑張るわけで、コノKANEBOのオンスキンエッセンスシリーズはその角層を整える事に注力してくれます。
なので機能は高いと思うけど価格が何か高い!!
以上です。