どうもです。
日々、色々と魅力溢れる商品を出してくれる資生堂さん。そんな資生堂の商品の事を掘りまくる私なのでこんな質問が一時期多かったです。※YOUTUBEチャンネルで
HAKUの角層ケア美容液ってどうなんすか?
・・・・・どうなんでしょうね?名前だけ取り上げると角層のケア何でしょうね。何かの原因による角層の重層化を改善して、美白効果をより高めようって話でしょう。だったら使えば悪いことはないんじゃない?なんて思います。が、「必要性」ってのを考えてしまいます。効果はもちろんですが、コストも重要ですからね。色々見てみたいと思います。
角層ケア美容液って
一応ご紹介させていただくと、資生堂の美白シリーズHAKUから出ている商品です。HAKUはメラノフォーカスという資生堂の美白技術の粋を集めて作られた美容液を筆頭に、日焼け止め、ファンデ、サプリメントまで販売してます。今回はそんな美容液のサポート美容液みたいなものです。
角層ケア美容液
120ml 5500円
リフィル 110ml 4950円
濃密なうるおいで角層をほぐす 角層ケア美容液
なめらかで透明感を感じる肌印象に着目。
シミを防ぎながら、うるおいに満ちた透明感も手に入れ、「美発光肌」で輝き続ける。
濃密なうるおいで角層を柔らかくなめらかにほぐすHAKU独自の角層ケア美容液。
一番の特徴はやはり「うるおい」ですかね。キーワードとして連発してます。角層のケアと言えば
・ビタミンAによるターンオーバー促進
・グリコール酸などのケミカルピーリング
・マッサージ、酵素洗顔、パックなどなど
他にもあるかな?色々ありますね。「うるおい」というと少し違ったアプローチですね。目的は何でしょうね?販売背景もみてみます。
《発売背景》
美白美容液を長く継続している方は、シミ予防の手応えや肌への自信を得ています。一方で、多くの方(86%)が美白ケアの”停滞感”を感じたことがあると調査で判明しています。このうちの89%が、うるおいによる「透明感を感じなくなった」ことが”停滞感”を感じる原因だと回答しています。加齢は避けられないから仕方ないと半ば諦めたり、このままのお手入れで良いのかと現状のケアを継続していくことに迷いが生じる方も少なくありません。
そこで「HAKU」は美白ケアのサポートアイテムとして、美白美容液の前に使うことで、攻めの美白ケアが行える「HAKU 角層ケア美容液(医薬部外品)」を開発しました。
はぁ(*´Д`)停滞感を何とかするために生まれたみたいですね。イマイチ目的が分からんです。というのも
①既存の美白美容液ありきで追加する商品
②①の理由から単品使いは想定していない模様
③潤いを巡らせる目的がコノ美容液である必要はない。
ってのがパッと浮かんだ感じです。確かに「このままでいいのかな?」って思う事もあります‥‥
って事でもう少し掘ってみます。こちらはホームページの画像なのですが
シミのある部分については角層部分の重層化が起こっており、潤いを巡らせることで角層をほぐして浸透を助けてくれるってわけです。
角層の重層化ってのは乾燥、紫外線、加齢などの影響で表面におわす15~20の層になっている角層が厚くなるわけです。厚くなることで何が起こるか?っていうと
・乾燥・シワ・くすみ・シミ・スキンケア浸透しない・ファンデのり悪い などなど。あんまりよろしくないですよね。それらを解消するためにも角層は余分に厚くないほうが良いです。
そしてそれをしてくれる成分がトリメチルグリシン。こちらは細胞と細胞のつなぎを解きほぐして、不要な角質をさっさと排除してくれる働きがあります。そうすると重層化した角層も通常に戻るため、先ほどのお悩みから解放されるわけですね。
ちなみに化粧水の後、美白美容液の前
でもそれだけか? もうちっと見てみます。
肝心の中身
4-メトキシサリチル酸カリウム塩 |
グリチルリチン酸ジカリウム |
トリメチルグリシン |
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム |
エリスリトール |
ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル |
精製水 |
エタノール |
ジプロピレングリコール |
濃グリセリン |
ポリオキシエチレン(17)ポリオキシプロピレン(4)ジメチルエーテル |
ポリエチレングリコール1000 |
カルボキシビニルポリマー |
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 |
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルテトラデシルエーテル |
クエン酸ナトリウム |
水酸化カリウム |
1,3-ブチレングリコール |
ヒアルロン酸ナトリウム(2) |
2-O-エチル-L-アスコルビン酸 |
キサンタンガム |
エデト酸二ナトリウム |
クエン酸 |
乳酸 |
アラントイン |
ヨモギエキス(2) |
フェノキシエタノール |
まさかの4MSKにグリチルリチン酸ジカリウムが入ってますね‥‥これってもう美白美容液では?コレだけでもある程度のシミ改善効果はあります。
他にもアセチル化ヒアルロン酸ナトリウムなどの高保湿成分や、エリクシールでもお馴染みの角層を成熟させてキメを美しくツヤのある肌に導いてくれる成分もあります。なので
コチラは美白はそこそこな角層特化美容液って感じです。
なんでもかんでもぶち込む資生堂にしては少し大人しい感じします。
少し穴をつつく
〇4MSKについて
4MSKはチロシナーゼの活性阻害+角層の溜まったメラニンを排出する
っていう効果があります。アプローチは違いますが角層ケア美容液はトリメチルグリシンによる重層化した角層のケア、4MSKはシミ特有の角層に溜まった(重層化※角化エラー)メラニンの排出。
つまり、本美容液やHAKUなど4MSK配合の商品を使っている場合はシミに対する効果は薄いというか実感できるのか疑問
〇近似品の存在①イプサ
成分をみて、パッと思ったのが何個かあります。まずはイプサ タイムRアクア
角層ケア美容液が似ているというよりは、タイムRアクアの構成に+HAKUという雰囲気です。カテゴリが化粧水と美容液で違うので比較するのもどうかな?と思いましたが、「うるおい」をテーマにしている美容液なので、ちょっと外せないかなと
〇近似品の存在③クレドポーボーテ セラムコンサントレエクレルシサンn
これは野暮ですね。比較はしないです。
コチラは17600円で1か月分
HAKUの美白美容液と角層ケア美容液を1か月分で足すと11000円
価格差は6000円ですが、ゴッツイ美肌効果がクレドポーボーテにはあるので投資対象としてはかなり魅力的。というか角層ケア美容液を買う事で今まで買ったことのないランクの美容液に手が届くんじゃないか疑惑です。
〇近似品の存在②HAKU内の刺客
2015年生まれのアクティブメラノリリーサーという洗顔後に使うふき取り化粧水があります。
これに至っては有罪です。裁判長。
さっきのイプサは保湿は似てるなぁという感じですが、こちらはトリメチルグリシンが入ってます。さっきの角層の重層化の主要成分ね。4MSKもグリチルリチン酸ジカリウムも入ってます。厳密には「差」がありますが、化粧水と美容液としての差で「核」となる部分は同じですね。
あと付け方。
どっちがどっちだ?って感じですよね。
アクティブメラノリリーサーはふき取り化粧水なので、メラニンを含む角質を除去しつつ次のスキンケアの浸透を高めます。
角層ケア美容液はプレ美容液なので、肌の潤いを高めて重層化を抑制し、次に使う美容液の効果を高めます。
文言は違いますが、根本的に目指すところは変らない気がしなくなくもない。
買いか??
難しいですね。
ちゃんとした発売背景がありながらも、中味がそれに伴っていない気がします。
普段のお手入れの化粧水・乳液が高保湿であれば、機能的にはかぶるので必要性は感じにくいです。
角層の重層化のケアであれば、様々ある角層ケアアイテムの中の一つに過ぎないので、「コレでなければ改善しない」という悩みにつながりにくい。
そもそもアクティブメラノリリーサーという二卵性の双子レベルの商品があるので、なんでこんなの作ったんだ??っていう疑問が解消しきれない感じです。
ただ、YOUTUBEチャンネルの方でたまに言っているのですが、HAKUのメラノフォーカスについて「美白以外脳が無い」って表現していることが多いです。1万円としては他社を圧倒する美白効果がありながら、1万円のたわりに保湿効果が特別高いわけでもない。テクスチャーもお世辞にもいいとは言えない。無香料でつまらない。つまりHAKUの美容液に限って言えば、保湿効果は確かに足りてない。なのでそれを補完する目的で角層ケア美容液があるのかな?
商品名が角層ケア美容液なので、どこかピーリングに近い効果を想像してしまいそうですが、メラノフォーカスと併用時の足りない保湿効果を補う美容液。それがこいつの正体のような気がします。
使う事である程度の効果は実感できると思いますが、あまり高い機能は期待しないほうがいいですね。なのでオススメって程オススメはしないです。
以上です。