どうもです。
昨年の2022年にこんな記事を書きました。
エリクシールシュペリエルのエンリッチドリンクルクリームですね。サンプルをもらったので掘らせてもらいました。超絶少ないのに結構高くね?みたいな感想ですが、資生堂のシワ改善技術の粋を集めた製品のなので仕方ないですね。そんなクリームなのですが、2023年9月21日にリニューアルされました。その名も
レチノパワーリンクルクリーム
そして初めて取り上げた雰囲気ですが8月に少し記事にしました。まだ中身が分からない状態だったので微妙な内容です。
時間があれば見てもらいたいのですが、今回はこちらの新しくなったレチノール配合の新クリームについて掘ってみたいと思います。
レチノパワーリンクルクリームって
エリクシール レチノパワー リンクルクリーム
15g 6490円
22g 8690円
2023年9月21日発売
「エリクシール レチノパワー リンクルクリーム」はレチノール類において日本で唯一、シワ改善効果が認められた薬用有効成分「純粋レチノール」配合の部分用クリームです。
「純粋レチノール」は肌のうるおいに欠かせないヒアルロン酸を生み出し、水分量を増やすことで柔軟な肌に導き、真皮のコラーゲン密度を高めシワを改善します。目もとや口もと、首などシワが気になるところにお使いいただけます。肌表面が硬くなり、肌奥へとシワが進行するメカニズムに着目。硬くなりがちな肌を柔らかなうるおいで満たす独自成分「レチナジーエッセンス」を新配合。
ご存じの方も多いと思いますが、レチノールはシワ改善効果のある医薬部外品です。
<純粋レチノールのはたらき>
●表皮ヒアルロン酸の産生
●角層水分量の増加
●肌全体の生まれ変わりを促進。肌状態を良好にし、シワを追い出す
●真皮構成成分(コラーゲン・ヒアルロン酸)の産生促進
それらの効果をもってシワを改善していくわけですが、実は効果が出るのに数週間かかるそうです。(※レチノールは早く効果が出るとか聞いたことあるような‥‥)ではより早く効果を出すのにはどうすればよいのか?それが今回の大きなリニューアルポイントで
ヒマシ油などの複合油分を添加すること
それがレチナジーエッセンス(ヒマシ油、アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル、ジピバリン酸トリプロピレングリコール、マヨラナエキス、グリセリン)です。そもそもレチノールはビタミンAで脂溶性の成分で、簡単に言うと油に溶けやすく、かつ角層にもその方が浸透しやすくなります。なのでレチナジーエッセンスという複合油分をブッコんで更に効果的にしちまおうって事です。そうすることで数週間の肌効果が数日レベルまで短縮できる!凄いね!!ってことは・・・・継続愛用者には意味ないのか?とも感じますが、新規参入者には嬉しい機能ですね。ただ・・・・それは結構ついでかもしれません。色んな意味で
レチナジーエッセンス以外の魅力をなぜか語らない
とりあえず旧作と新作の美容成分の比較をのせます。その方がわかりやすい
旧製品 | 新製品 |
水溶性コラーゲン(F) | ヒマシ油 |
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム | マヨラナエキス |
酵母エキス(3) | イノシット |
マリンエラスチン | ムクロジエキス |
クララエキス(1) | ローズマリー油 |
水溶性コラーゲン(F) | |
タイムエキス(1) | |
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム | |
ローズマリーエキス | |
ウコンエキス | |
酵母エキス(3) | |
クララエキス(1) | |
ブリエラスチン |
効果は置いておいて、かなりの差がありますね。
ホームページ見てもらうと分かりますが
エリクシールの新クリームはあくまで主役はレチノール。潔いほどのレチノール。でもそれじゃ進化はないからレチナジーエッセンスでさらにシワ改善効果を高めました。それをもってこう言っているんですね資生堂さんは
完成形へ・・・(笑)
純粋レチノールをもっと届きやすく=レチナジーエッセンスですね。でもそこじゃない。資生堂が何考えているのか分かりませんが、先ほど見ていただいたように美容成分を倍以上増やしているのに、そこをなぜか語らない。
実は過去に旧製品であるエンリッチドリンクルクリームについて語ったのですが、私はこのように評しておりました。
レチノール以外特徴がない。
レチノールを抜きにしても真皮機能の回復は望めますが、やはりレチノールメインなんだなぁと納得してました。
が、新クリームはだいたいこんな感じの効果があります。
ヒマシ油 | 角層柔軟 |
マヨラナエキス | 抗酸化、肌荒れ改善 |
イノシット | 真皮幹細胞成長促進/皮脂バランス正常化 |
ムクロジエキス | 基底膜分解抑制(ヘパラナーゼ活性抑制) |
ローズマリー油 | 保湿 |
水溶性コラーゲン(F) | 保湿 |
タイムエキス(1) | フィラグリン産生促進 チロシナーゼ活性阻害 |
アセチル化ヒアルロン酸ナトリウム | 保湿 |
ローズマリーエキス | 真皮空洞化抑制(たるみ改善) |
ウコンエキス | 表皮幹細胞活性(ゼラチナーゼ活性阻害) |
酵母エキス(3) | 保湿・真皮機能強化 インテグリン@ |
クララエキス(1) | コラーゲン・エラスチン分解抑制 |
ブリエラスチン | エラスチン ハリを与える |
簡単に言うと。表皮・基底膜・真皮までまんべんなくお手入れできる
トータルケアリンクルクリーム
になってます。あくまで部分用ですけどね。顔全体につけてもいいくらいの高機能っぷり。乾燥はもちろん、シワ、くすみ、たるみ等々のエイジングサインを一個一個のニキビを潰すように改善していってくれます。ですからほうれい線の部分やフェイスラインに使ってもそれなりの効果があるんじゃね?って気がします。無責任に絶対改善されるとは言えませんが、大幅にパワーアップしているのはレチノールの効果ではなく、それ以外のモブ成分が足軽から武将になってました。
そもそもレチナジーエッセンスに意味があるのか?
資生堂さんの実験はこんな感じでやったみたいです。まずはレチノールの実験。
目尻に浅いシワからやや深いシワが認められる健常な日本人女性 35 名を対象に、純粋レチノールを配合したクリームの半顔連用試験を 12 週間実施して、角層の硬さの変化を評価しました。その結果、純粋レチノールを配合したクリームを 4 週間連用すると、使用前と比較して角層は有意に柔らかくなり、また、連用することで、角層のやわらかさは保たれ、シワ面積の減少につながることが示されました。
次にレチノールと+複合油分の実験
短時間で角層を柔軟化しシワ予防につながる成分についても検証を行いました。その結果、角層シートに、ヒマシ油およびビスジグリセリルポリアシルアジペート-2などを含む複合油分を配合した成分を塗布した直後の角層の弾性率を確認した結果、それら成分の塗布によって短時間で角層を柔らかくできることが示されました。
はい。レチノールの実験は人でやったみたいですが、複合油分は角層シートという疑似皮膚か何かですかね?まぁそこはイイとして、そもそもこちらの製品は、お手入れの一番最後です。
なにが言いたいかというと、リンクルクリームに油分を入れなくても、その前に乳液とクリームを使ってからリンクルクリームをつけるのが前提なので、すでに油分は肌に充分あるのではないですか??
なので角層シートに乳液やクリームなどに代替するものを付けなきゃそもそも実験の意味はあなくないかな?まぁ無いわけでは無いですが、実際使う人の事を想定しているとは思えない気がしなくなくもない。
旧作の製品の「必要性」はレチノールで角層を柔らかくする事です。今回のリニューアルでは複合油分を添加したレチノールで角層を柔らかくする事で少し違ったニュアンスです。どうやら3D技術を使った観察技術の発展での発見から今回のリニューアルに至ったらしいのですが、目的は相変わらず変わっていないみたい。
資生堂の半端なく頭のいい研究員や技術の結晶がレチナジーエッセンスでしょうから?意味がないことは無いと信じたい。でもお手入れの手順という根本的な部分をすっ飛ばしているような・・・・それを考慮した上での複合油分だといいですね。
買いか!
コンセプト自体は実は新旧でそんなに変わってませんwww新しいエリクシールの一番の特徴は
肌表面が硬くなり、肌奥へとシワが進行するメカニズムに着目。
シワの原因は、年齢と共に角層の硬さは増す一方で、真皮層は柔らかくなり、そのギャップにより深いシワにつながるって感じです。それゆえにレチナジーエッセンスを配合してよりレチノールの効果を高めたわけです。
では旧製品のエンリッチドリンクルクリームはどうなのか?よかったら過去記事を見てもらうとわかります。
↓↓↓こんなこと書いてます。
言葉は少し違いますが、言ってることは同じなのが分かります。
では何が変わったのか?多分、繰り返しになりますが
シワ改善有効成分の純粋レチノールをより届きやすくする新処方を採用。
だらかより効果的になったんです。
なので買いですね。大幅にパワーアップしてます。レチナジーエッセンスの効果はやや疑問ですが、それでもレチノール以外の効果がかなりパワーアップです。
以上です。